お前・・・変わったな!
「県庁さん」と呼ばれる主人公、野村聡。31歳。Y県の県庁産業局産業振興課主任という役回りだ。その聡くんが、Y県始まって以来の民間交流人事に抜擢される。行き先はとある田舎のスーパー。
パートのおばさん二宮の下で、現場というものの厳しい現実を知ることになる。
マニュアルはないんですか? え、研修は? 組織図はあるんですか? と右往左往しながらも、現場の波にもまれながらちょっぴり成長するストーリー。
パートの二宮がいい味を出している。
1年間はじっとガマンの研修だ・・と思っていた聡だが、最後は売り場にA,Bチームを作って、売上アップの競争をして「やる気」の面白さに気付く。
1年の研修を終えて県庁に戻った野村は「お前、変わったな」といううれしい賞賛をもらうことになる。
「決まったことをきまったようにしかやらない」仕事の仕方はお役所仕事と揶揄される。そこから、もっと面白く仕事をするわくわく仕事に脱皮する楽しさが読み取れたらいいねー。
アマゾン書評には「ちょっと読みづらい」などのコメントがあるが、若干のよみずらさを横において、楽しんで読んでみたい。
お役人、県庁、田舎のスーパー・・・こんな取り合わせが面白い。
全国400万公務員必読! でも、サラリーマンも身につまされる・・というキャッチとタイトルで本書は売れている。
自分が今、苦労している組織の壁、お役所の石頭ぶり、無気力な生徒・・・などいろんな壁があったら、こんなストーリーを描いてみるのも面白い。
描けば実る、可能性が高まる。
さて、今日はお絵かき大会だ。
★★★☆+ケンチョウさん
・自分を変えたいと考えてる方
・組織変革に興味ある方
・お役所、大好き(嫌い)という方