でんでんむしむし かたつむり
でんでんむしの物語など、数編のおはなしが収録されている。
でんでんむしのかなしみは、こんなストーリー
いっぴきのでんでんむしがいた。
あるどき、でんでんむしは思う。
せなかのからには、かなしみがいっぱいつまっているのでは ないか。
・・・このかなしみにたえられない。
ともだちのでんでんむしにきいてみると
あなたばかりではない、わたしのせなかにも・・・という。
どんどん別のでんでんむしにきいていくが、みなおなじ。
とうとう、そのでんでんむしは、かなしみはだれでももっているのだ
と気がつく。そして、なげくのをやめた。
そんな物語。
ここから得るべき寓意をロジカルに説明するようなヤボはいらない。
心が感じたそのまま・・・きっとそのままが一番いい。
このほか 木のまつり や おやこでんでんむしのはなし等 しっとりとしたものがたりがある。
美智子皇后がニューデリーでお話されたとき、この絵本の話がでてくる。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/26ibby.html
「まだ小さな子供であった時に,一匹のでんでん虫の話を聞かせてもらったことがありました」・・・ではじまるそのフレーズでは、子どものころの思い出を淡々と語られている。「何度となく思いがけないときに記憶によみがえって」きたというそのものがたりが今日の本。
だれしも、子どものころに親やおじいさん、おばあさんからお話してもらった物語がある。ふと考えてみるとそれが原体験的に自分の今にもつながっていたりする。あなたのそういう物語はなんでしょうか・・・
今日は10月一日目。自分と向き合う素敵な時間を持ちたい。
★★★★+でんでん
・たまには絵本をよみたい方
・でんでんむしに興味ある方
・ものがたり大好きという方
:【整理する技術が面白いほど身につく本】が抜けてしまているようですが。
Posted by: チョウジャサン at 2005年10月01日 11:42