驚いた! そういう話だっけ・・・
童話「アリとキリギリス」は、まじめにコツコツ働くアリが、目先の快楽だけ送っていたキリギリスを尻目に厳しい冬を乗り越える・・・そんなストーリー。
ところが今の日本をみているとまじめにコツコツ働いてきたサラリーマンは、年金は破綻しそうだし、頼りになると思っていた企業はボロボロと破綻するしどうやらマジメなアリもまじめだけではやっていけそうにない。
本書は、日本経済の移り変わりをアリとキリギリスをベースに分り易く書いた大人の絵本である。
昆虫村があり、そこにはアリさんたちが、キリギリスさんが経営するお店や、カブトムシさんたちが経営する工場や、村役場などで働いている。銀行のコガネゴンが貸し渋りをしたり、キリ蔵村長が公共事業で村の借金を作ったり・・・日本経済の変化を昆虫たちが演じてくれる。虫王(ちゅうおう)銀行なんていうのも登場する。笑
アリ男さんが書いた卒業卒論(デフレスパイラルからの脱出策)で、最後はメデタシめでたし。
何かを物語に「投影」するというのは楽しい。
物語で何かを表現する・・・というのは、僕の長年の夢。
井上ひさしが書いた犬たちが登場する物語があったが、あんな雰囲気のビジネス小説を書く・・・というのが夢だ。
物語をつくる・・・ってやってみない?
★★★★+虫さんたちの日本経済
・難しいころを優しく知りたい方
・経済にに興味ある方
・物語が大好きという方