予言言は当る!・・
大前節満載、気合の入った本である。大前さんに背中をバシンと叩かれて、おいプロを目指してんだろ!と元気づけてもらう本だ。大前さんが別の本で書かれていた内容もわかりやすく整理されていて、あらためて新鮮に読める。
プロフェッショナルとは何か。
ジェネラリストでもない、スペシャリストでもない。それは「専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。これらをもれなく兼ね備えた人材」だと定義している。うひぇ~と感じるが、これでも足りないと大前さんは言う。
ジャック・ウエルチ、盛田昭夫、川上源一(ヤマハ創業者)、ルー・ガースナーなどがザ・プロフェッショナルのイメージ的代表格。もちろん大前さんもその一人。
印象的なのは、知的怠慢を排せよ!というメッセージ。だいたいの人は、自分の限界を自分で決めており、「そのほとんどがかなり手前に設定されて」いる
という。(汗;)
本書では、プロフェッショナルの要件をまとめながら、ボーダレス・ワールドに進化してきた経済の深層、企業盛衰の分析、時代の分析や予測などが解説されているところがすごい。(iPod, ルイビトン、デル、マイクロソフト、アマン、私鉄業・・などいろんな業種の分析と洞察が心地よい)
プロフェッショナルに必要な要件とは
▽ 先見する力~見えないものを見てきたガのごとく・・
▽ 構想する力~予兆、即行動
▽ 議論する力~ロジックで語る+聞く力
▽ 矛盾に適応する力~自由と統率など
4つの力にまとめてある。
かなり中身の濃いぃ~本だ。じっくり読みたい。・・そして自分の頭で考えた
い。
冒頭に「けっして私の言葉を鵜呑みにすることなく自分の言葉で考えることを
忘れないで欲しい」とある。
そうなのだ。本からはすばらしい知識、見識、考え方、思想などが得られるが
そこから自分の言葉にしたり、できればそれを超えるコンセプトや考え方を生
み出すところに「プロフェッショナル」たりえるかどうかの別れ目がある。
経済の見方、企業盛衰の分析、もつべき能力や思考・・・どれをとっても、大
前さんにはかなわない・・・・と思うのが普通だが、それは多分、間違い。
大前さんの主張もなるほどだが、僕は僕なりにこう思う・・・と言えるように
なりたいもの。
そして、それは「できる!」と、これまた冒頭の“予言”にある。
「だれでもプロフェッショナルになれる。」
ガラスの蓋は、外していこう!。
★★★★★+僕もなれる!
・プロフェッショナルになりたいと考えてる方
・プロの生き方に興味ある方
・大好きという方