新聞ってこんなに面白かったっけ?!
僕は相当長い間、日経新聞の読者である。日経を読もうと若者に呼びかけるTVコマーシャルを見ると、ほほえましく思ったりしていたものだ。
ところが・・・この本を読んで、いかに自分が「受身」で「脳みそ休止」状態で新聞と対峙していたかが分かった。愕然!(うぐ)
本書は、渋井さんが、日経新聞社で毎月開いている無料セミナー「日経新聞読みこなし隊」をベースにパワーアップした本である。
そのセミナーは、百席の定員がいつもオーバー状態。超人気講座らしい。主婦、学生、経営者、ビジネスパーソンと様々な方が参加しているという。抽選にもれた方にも是非その雰囲気を・・ということでできたのが本書だ。
セミナーを聞くように、とっても読みやすく、しかも、目からウロコがいっぱい。渋井さん独特の言い回しがとっても快感である。
経済 = 人間の欲望や行動を貨幣という単位で数値化したもの
日経新聞 = 世界経済欲望ドラマ新聞
なんて表現は、もうサイコウ!
この本には、情報(新聞、ネット、TVなど)に触れるとき、どういう姿勢と視点で接すればいいのか、何をどう思考すればいいのか・・・そんなヒントがいっぱいだ。
たとえば、ヨコ読み、WEB思考、3つの話、企業活動の4つのステップなどこれいいねぇというフレームがある。
最近の記事で、あーあれはそういうことだったのね! という発見も楽しい。トヨタのロシア工場誘致とプーチン大統領をつなぐ秘密、ソニーのFIFAスポンサー戦略、トヨタ、日産の役員人事戦略など、再発見「!」の連続。
知的好奇心をとってもタフにしてくれる。超おすすめ!
渋井教という言葉があるくらい渋井さんファンは熱狂的らしい。その気持ちがとってもよくわかる。本書を読んで、僕もすっかりファンに・・。
さてさて、そんなすばらしい刺激隊長に触れて、自分もブレークしたいもの。つまり、自分の頭で考える・・・習慣が欲しい。
渋井さんは、3つの輪(個人、会社、国家)というフレームを提案している。
それじゃ僕は、つねに4つの視点(人、プロセス、顧客、カネ)を意識して読んでみよう・・・とか、あってもいいね。
フレームワークや思考法に触れたら、さっそく「いいかえっぺ」や「おきかえっぺ」などをやってみたい。(← これ、加藤昌治さんからのヒント)
いはぁー、刺激的だった・・・。ふぉー(HG風)。
★★★★★+自分のフィルター
・日経新聞をもっと深く読みたい方
・経済に興味ある方
・先読みが大好きという方