創業以来47年増収増益増員
「かんてんぱぱ」ブランドで知られる伊那食品工業株式会社。この会社は長野県にある。本書を読むと、一度訪れてみたくなる。
→ http://www.kantenpp.co.jp/
こういうすばらしい会社があちこちにあるというのは、日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思う。
本書は、社長の塚越さんが伊那食品工業をどのように育て、経営してきたか、そしてこれからどんなふうにしようとしているかを、分かりやすく語りおこした本である。
社是は 「いい会社をつくりましょう。~ たくましくそしてやさしく~」となっている。
いい会社とは、社員の幸せを通じて社会に貢献したい・・・というものだ。
株主のためではない、経営者のためでもない、会社を構成する人々、つまり社長をふくめて社員全員の幸せのために存在する! というのが塚越さんの考え。だから、株式上場はしていない。まだ、株式市場が塚越さんの理想とする企業像を支えるほど成熟していないからだ。(なるほど)
継続、持続することを旨とし、モアモア病に犯されることはない。この会社のブランド商品である「かんてんぱぱ」がヒットしたときも、大手スーパーからの全国展開を断っている。(すごい)
社内のモラルアップやモチベーション向上のヒントは、全員が知っていること、情報や進むべき方向を共有していることだという。(うらやましい)
長野県の小さな会社(というと失礼だが)の、とんでもなく素敵な経営を覗いてみよう。
よのなかには、まだまだ知らないすばらしい企業がたくさんある。
たくさんある!という事実だけでも知っておきたい。
これから就職しようというような学生の人は、こういう会社こそ目指すべき会社じゃないかなー・・・とそっと教えてあげたい。大企業とか名前だけで安心する時代は終わった。
さて、うちんちの会社は、どれだけ立派な会社だろうか・・・
哲学や、理念をどれだけ胸をはって人に話せるだろうか・・・
自信がないときは、自分で考える。これがイチバン。
・よい会社にしたいと考えてる方
・地方の企業に興味ある方
・かんてんが大好きという方