あらゆる方面から試されている。
評判のいい人、頼りになる人、信用していいひと、付き合うべき人・・・世の中にはいろんな「いい人」がいる。しかし、それはかならずしも万人にいいとは限らない。相性というものもあるからだ。
本書では、人とどうつきあうか、人をどう見極めるか・・・などについて、著者の経験や古今の著名人などをもとに、矢沢さん独特の分析を紹介している。
大学の先生という職業ならではの出来事もあるが、なかなか興味深い。大学紛争も経験し、そこからは
人間の正体はそういう「小さくてささやかなこと」に現れる
といっている。
信用、侠気、気概・・・さまざまな魅力と、その見分け方が面白い。
第一印象について面白い記述がある。
この人から何かをもらえるという第一印象はよく考えたほうがいい。しかし
この人には何かをしてあげたい、という第一印象は大事にしたほうがいい。
田中角栄も官僚の人事、履歴をよく記憶していた。とにかく「覚えている」
ことは帝王学の筆頭項目である。
などなど、印象深い。
人間の見分け方・・・というのは、ひっくりかえせば、自分がどう見られるのかということにつながる。
頼りになる人、付き合いたい人がいたら、その人の魅力を分析してみよう。
★★★★+魅力
・人間関係の達人になりたいと考えてる方
・尊敬する人がいる方
・生き方にこだわりのある方