笑顔は哲学である・・
島田洋七さんの「がばいばあちゃん」第二弾である。
がばい、というのは佐賀県の方言で、「すごい」っていう意味。
島田さんは、幼い頃、貧しかった家庭の事情で無理やり長崎のおばあちゃんちへ預けられることになる。広島から引っ越したばあちゃんの家は、わらぶきのこれまたとんでもない貧しい家だった・・・。
しかし、そのおばあちゃんは、とってもユーモアにあふれ、人間味があり、そしてなんでも明るく対応してしまう。
そのエピソードが、前作につづき綴られている。
第二作というのは、ややもすると味落ちするのが普通だが、本書もすばらしい感動がつまっている。
おばあちゃんと暮らした8年を著者は
お金はなかったけど、工夫と発見と笑顔に満ちた毎日だった
と述懐する。91歳ですでに他界したおばあちゃんは、その後もなお、多くの人に楽しい思い出で楽しませてくれているという。
おばあちゃんは知っていたのだ。
どうすれば楽しく生きられるかを。
もし、今、窮地に陥っている方や、悩みがある方、この本は特効薬になる。
本書の最後のがばいばあちゃんの写真がある。素敵なばあちゃんだ。
とても心にのこるエピソードとともに、素晴しいおばあちゃんの言葉がある。
2,3人に嫌われても、反対を向けば一億人いる。
世間に見栄はるから死ぬ。うちはうちでよか。
今日、明日のことばかり考えるな、百年、二百年先のことを考えろ!
などなど。映画化されることになっており、上映が楽しみである。
おばあちゃんやおじいちゃんの言葉、メモしておこうねー。
★★★★★+笑顔の哲学
・笑顔の達人になりたいと考えてる方
・めげずにがんばりたい方
・楽しい人生をおくりたい方