2005年11月19日

人生は数式で考えるとうまくいく ~ 大村あつし

経験xアウトプット=不思議なご縁

書籍情報

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本のひらめき


あなたの今の「課題」は、何ですか? という質問は、数式にするとこうなる。

 目標ー現状=課題

なるほど!である。さらに展開すると・・・

 なりたい自分ーいまの自分=課題=これから自分がやるべきこと

こんな風にものごとの「切り口」を変えると、ぼんやりしていたものがスッキリしたりする。僕も実は数式オタクである。セミナーなどでよく使う。

本書には、こういった数式がいっぱい・・・と思ったが実は違う。たくさんの人生模様の数式が繰り出されるわけではない。しかし、本書には、とても素晴しいヒラメキの素がたくさん散りばめられている。

ものごとを数式に置き換えてみるように、自分の立ち位置を変えたり、目線をシフトさせてみると、はっと気づくことがある。そんな気づきの機会をふんだんに提供してくれる本なのだ。

僕が一番響いたのは、「心は歳をとらない」というところ。自分が若いか年寄りかは、その立ち位置(見方)による。過去を起点にみれば、たしかに今が最も歳をとった状態、未来から自分を眺めれば今はもっとも若い状態といえる!
おぉー! たしかに。
カーネルサンダースがフライドチキンのフランチャイズビジネスを始めたのは56歳の時(若さ)である。それを思えば、僕も元気がでるねー。

他にも、

 人生は負けないようにできている。
 誰もがいつのまにか進化している。
 雨が降るのは「悲しい出来事」ではない、たんなる「出来事」である。
 三日坊主も百回続ければすごいことになる。
 八方塞がりなんていうけど、それは閉じてしまった扉ばかりを未練がましく見つめているからだよ。
 
など、とっても心に響くことばがある。立ち位置や見方を変え、逆境から復活
してきた著者の経験が、本書に素晴しい命を与えている。とってもおすすめ!


僕の思いつき

モノゴトは捉え方次第である。先日、あるパーティで、功績のあったシニアの方が紹介されていた。
司会者曰く「○○さん、御歳72歳です」 パチパチ・・

そして、ご当人の挨拶。
 「こんばんわ、今年72歳の若さになった○○です」

なんとウィットの聞いた言葉だろうかと、僕は心で喝采を送った。誰もが、72歳の高齢にもかかわらずお元気で・・・と思っているところに、「若さ」という表現が光っていた。

同じように、世の中、いいようでずいぶん感じ方が異なることがある。

会社の問題を検討するときも「xxが問題である」「xxが不足している」という問題定義は、心を暗くする。
これを「どうしたらxxが解決できるか」「どうしたらxxが満足できるか」と表現するだけで次にいけそうな気がする。(大橋禅太郎さんの本から)

こういう立ち位置を変える言葉の工夫を、ふだんの生活や仕事の中でやってみよう。



オススメ度

★★★★★+立ち位置

読んで欲しい方

・人生の達人になりたいと考えてる方
・ものごとの見方を変えたい方
・デキゴトロジーを身につけたい方

Posted by webook at 2005年11月19日 11:08 | TrackBack