こだまするものがあるっていいねぇ・・
企業は何をめざして事業をしているか・・・これを理念といったり、ミッションと表現したり、いろいろである。
しかし、それが額にかざられ風化しそうなものか、社員全体に染込んだDNAのようなものなのかで、結果は大いにちがってくる。
ファンケルは、創業の経緯から始まり、すばらしい感動物語がたくさんあるようだ。
何のためにこの事業をやっているのか・・。その目指すものが社員全体に浸透しているからこそ、生まれる感動だ。
本書は、創業者の池森さんがファンケルの事業を始め、継続してきた中で出会った感動的なエピソードを語った「企業の絵本」である。
正直であること、公正であること、感謝すること・・・そんな気持ちを大切にしてきた創業者の心意気が感じられる本である。
百貨店にお店をだしたときのエピソードがある。その中で、池森さんはこう語る。
売上を上げることを目標にするのではなく、
お客様を大切にすればいい。
お客様の満足を追求することが大切なのだ。
BSC(バランススコアカード)も、一番上に財務の視点をおくのはいかがなものか・・・とふと思った。
社員を大事にし、お客様に満足以上の感動をとどけるリーダーの気概と仕組みがある。そんな会社にうちもしてみたい。
★★★★☆+感動のこだま
・感動するのが好きな方
・人に役立つことに興味ある方
・優しさこだわりのある方