2005年11月26日

時間とムダの科学 ~ 大前研一ほか

「ずるずるスケジュール」から抜け出そう!

書籍情報

時間とムダの科学
時間とムダの科学
posted with amazlet on 05.11.26
大前 研一 ほか
プレジデント社 (2005/08/18)
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本のひらめき

大前研一さん、御手洗富士夫さん、後藤卓也さん、斉藤孝さん、新浪剛史さんなど著名人のタイムマネジメントのコツをまとめた本である。

大前さんの人生密度を二倍にする「時間リストラ法」というのが、かっこいい。
Pointは4つある。

1つめは「仕事のスケジュールを半分にすることを考えろ」という。
過去の手帳をレビューしてみると実際に仕事に使っていたのは3割程度。残りの7割の時間は、人に邪魔されていたか、人の邪魔をしていたかで費やされているという。だから「10%削減」なんてせせこましいことではなく、半減!というわけだ。

次にやるべきことは浮いた時間をどう使うか。社会人として今後身につけていくべきスキルをその時間を使って獲得することだという。

3つめは家族との時間や社会とのつながりの時間である。子どもに会社の厳しさやプレゼンの方法を教えたり、ボランティア活動で社会貢献をしたり・・・そういうことをする時間を持てという。

4つめは、その延長線上にある老後の人生に係わるスケジュールだ。リタイア後にできることを若いうちから前もって見つけておくべきだという。

いろんなことをちゃんと決めてないからずるずると流され、一生ずるずるでいってしまう。そんな「ずるずるスケジュール」から抜け出そうという。賛成!


僕の思いつき

ドラッカーの優先順位の法則を枝川公一さんが紹介している。優先順位をつけようとは誰でも言うが、そのコツがある。必要なのは、分析やロジカルシンキングではなく「勇気」だという。ふむ。そして、優先順位の4つの法則は
 1)過去ではなく未来を選べ
 2)問題ではなく機会に焦点を合わせよ
 3)横並びではなく独自に方向を決めよ
 4)無難で容易なものではなく変革をもたらすものに照準を高くして合せよというもの。

対話するときことは、言葉自体を聞くということ意外に「感じ」を感じること雑談(対話)の中でそういう本音や本心を感じることができる。だから、雑談は形式的な会議よりずっといい・・というのは、花王の会長、後藤卓也さん。

後藤さんは5時起床、22時就寝の朝型スタイルだ。朝7:30に出社し、それからの1時間は、だれでもアポなしで話ができる時間だという。いいねぇ。
ワタミフードの渡邉美樹さんは、朝4時起き。
ほかにも早起きの人は多い。

タイムマネジメントの中で、ほとんどの人が取り組める早起きという習慣は、ぜひトライしてほしい一つだ。
どう? 月曜日がスタートするにはとってもいいタイミングだよ。



オススメ度

★★★★☆+ずるずるを抜け出せ

読んで欲しい方

・時間管理の達人になりたいと考えてる方
・タイムリストラをしたい方
・24時間と人生を変えてみたい方

Posted by webook at 2005年11月26日 21:40 | TrackBack