奇跡は起せる!
まだ幼かった頃、台風や雷で停電になると決まってロウソクが登場した。
まっくらな中にぼーっと頼りなさげにともる光は、家族がよりそう絆のような
気もした。
時は移り、今では都会のあちこちに光があふれている。宇宙からみた地球の夜
は、都市を中心に光の点々が明るく浮かび上がっている。
多くの人は「なんかもったいないなぁ」と思っているに違いない。
なぜなら、今日の本にある「100万人のキャンドルナイト」にたくさんの人
が共感し参加しているからだ。
この草の根ムーブメントは夏至と冬至の日に「2時間だけ、電気を消してキャ
ンドルのあかりだけで過ごしませんか?」というとってもシンプルなものだ。
しかし、どこか心に響くものがある。エコとか地球環境とかにつなげる前に、
心の奥底で「なんか、いいかも・・」と思う気持ち・・・そんなものがうごめ
く。
本書では、坂本龍一、忌野清志朗郎など多くの人の共感の声が載っている。そ
して、一般の人も「未来のことを考えたり」「生きていることに感謝したり」
「大切な人を想ったり」さまざまなときを暗闇とろうそくの光の間で過ごして
いる。何かを感じ、何かを予感させてくれる本だ。
次のチャンスには、僕も参加してみよう。
小さな思いがつながって、地球や自然にもやさしい生き方につながれば素敵な
ことだ。今日の本(写真&メッセージ)は、不思議な世界にいざなってくれる。
石黒謙吾さん、ナガオカケンメイさん、そして多くのNPOのみなさん、素敵
なムーブメントを教えてくれてありがとう。
小さな動きが、地球規模の何かにつながる・・・・
なんて素晴しいことだろう。
複雑系のうねりをいっしょに体験してみたいね。
★★★★★+2時間の奇跡
・自然の中の人間を感じたい方
・ろうそくの光に興味ある方
・地球と自然を意識したい方