2005年12月04日

フーコーの振り子 ~ アミーア・D.アクゼル/水谷淳

地球の自転を見にこられたし!

書籍情報

フーコーの振り子―科学を勝利に導いた世紀の大実験
アミール・D. アクゼル Amir D. Aczel 水谷 淳
早川書房 (2005/10)


本のひらめき

上野の国立科学博物館に長さ20mもある巨大な振り子がある。一度家族で見に行った。フーコーの振り子だ。地球が自転していることを証明するためにフーコーが考案したもの。
ゆっくり動くその姿に、歴史の流れと科学の深さをちょっと感じたような。

本書は、フーコーの物語。レオン・フーコーは、19世紀のフランスに生きた人だ。それほど昔ではない。フーコーは振り子だけじゃなく、ジャイロスコープも発明したらしい。!!

科学の歴史は、あんがいいろんな発見とつながりがあって面白い。

フーコーは、その偉大な功績にもかかわらず世間(学会)からは冷たくあしらわれ不遇な時代があったが、後にアラゴーという科学者とナポレオンによって名誉を獲得したという。フーコーとナポレオン。不思議なつながりがあった。


僕の思いつき

フーコーは手先は器用で、親は医者にしようと医学校へいれる。一時、医者の道を目指そうとしていたが、血をみるのがイヤであきらめたらしい。

フーコーの振り子実験の写真や、新聞記事、手紙などもあって興味深々で読める。

歴史に学ぶのも楽しいね。


オススメ度

★★★★+振り子

読んで欲しい方

・科学の歴史に興味がある人
・フーコーの振り子を見た方
・自転にこだわりのある方

Posted by webook at 2005年12月04日 12:14 | TrackBack