親近感の演出
メールマーケテンィグで高い信頼を集めているカレンは、ブログがよのなかで注目されはじめたころからいち早く「ブログマーケティング」事業を始めている。日産の「TIIDA BLOG」 http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/ はその代表事例としてメディアにも取り上げられている。
四家さんは、そういうカレンの広報室長で、講演も多数こなす「顔」の方。
本書の導入部分は、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」という豆腐屋さんの話。独特のマーケティング戦略で伸びている豆腐屋さんだ。
http://www.sanwatouyu.co.jp/
ところが、そんなにすごいジョニーサイトも弱点があって、サーチエンジンに検索されにくい、サイトの特定リンクが張りにくい、更新されても分りにくいという問題点を指摘する。そこで、ブログを作って、問題を解決し、さらに「行列のできるサイト(トラックバックがつく)」を作れば、こんなことが起きるという提案をする・・・。
これらの一連のビジネスストーリーは、ブログマーケティングをさくっと理解するのにいい。
ブログは雑談のできるメディアであり、しかもその雑談の中から商談というビジネス目的につなげられる自然な流れがポイントだという。
いわゆるホームページではなかなか演出しにくい「個人の語り口による親近感がある」とか、お客様と同じ目線で語り合える場であるとか、コミュニティにまぜてもらえる通行手形にもなる・・・など、ブログで実現できるマーケティングの世界が分り易く解説されている。
後半は、ターゲット設定や、シナリオ設定など実践的なブログマーケティング講座がある。
企業でブログマーケティングを検討しているところに、とってもおすすめの一冊。
本書で目を引いた事例は、ブラザー社員のブログ「Brotherhood」だ。
http://d.hatena.ne.jp/brotherblog/
2005年2月に立ち上げたこのサイトは、複数の社員がブタンしながら作成しているという。これは、いまでは会社のファンを作り「ゆるやかな」コミュニティに発展しているという。
入社年次や経歴、特技なども紹介され、似顔絵つきで社員が登場する。
http://d.hatena.ne.jp/brotherblog/searchdiary?word=%2a%5b%b4%e9%5d
開発社員もデザイナーも営業の前線に立てる場としていいような気がする。
これは、うちでも・・・・と思ってしまった。
★★★★☆+ゆるやかなつながり
・ブログの達人になりたいと考えてる方
・ブログに興味ある方
・マーケティング部門の方