2006年01月09日

50歳力 ~ 木村政雄 + カマキリ博士に会いに行こう

郷ひろみも50歳になった!

書籍情報

50歳力
50歳力
posted with amazlet on 06.01.09
木村 政雄
大和書房 (2005/12/17)

本のひらめき

昭和30年(1955)生まれ以後の方は50代以上である。
昭和22年(1947)~ 昭和26年(1951)生まれの世代を、団塊の世代と呼んだのは堺屋太一さん。

ひとくくりにまとめられたくねぇや・・という思いと、時代を切り開いたという自負と、2007年問題とか言ってやっかいものにするんじゃないぞという怒りとが入り混じったのが、「今の団塊の世代」の人ではないだろうか。

企業から団塊の世代が定年で退職しはじめるのが2007年で、2007年問題などと呼ばれている。少子高齢化社会で、年金も破綻しどうするんだ・・・といった論調が広まっている。

でも・・・

というのが今日の本だ。著者の木村さんは、プレ団塊(1943-46)世代の人。

本書では、「50歳はまだまだ“旬”」であり、「経験という宝物をもったスタート地点にいる」人であり、シニアなんて呼ばれるのは冗談じゃない!という本だ。

著者が創刊したファイブエルというフリーペーパーがある。その創刊の辞から本書の中にこめた思いが引用されている。

  50歳は人生のまだ半分。10L(10リットル)ではない。
  その意をこめて5L(五リットル)
  5つのLは Liberal, Laugh, Love, Link, Live
  寛大な気持ちで、恋したり、人とつながって、面白おかしく人生を過ごそう

というものだ。

印象的だったのは、「ジャンケンという知恵」。欧米の文化を大胆に言えば、勝つか負けるか、コインの裏か表か、という二者択一文化。これに大してアジア系は、勝つ、負け、あいこ、のジャンケン文化。つまり、どっちつかずの「保留」という文化がある。これがジャンケンの知恵。なるほど、そういう見方もあるのかと妙に気に入った。

さて、50代。すいも甘いもかみしめて、建前と本音を使い分け、バランス感覚のあるおじさま、おばさま。これから、第二創業を迎えて、どんな考え方で望むか・・・すばらしい考え方のヒントが本書にはいっぱい。

 あらゆることに学びのチャンスがある。
 書くことを始めよう。でもそれには技術と練習がいる。
 駄洒落と内容のある話の落差は人間の幅を感じさせてくれる
 魚津市のように「森のゆめ市民大学」的コミュニティを盛り上げよう

など、心動かされるヒントがある。

もう50代の方、そろそろ50代だどうしよう・・・って方、必見。


僕の思いつき

明石家さんま、島田紳助、掛布、郷ひろみ、伊藤欄、田中祐子・・・TVによく出る人で、こういった人たちも50代に突入している。

彼らをみていると、50代のおじん、おばんという感じはしない。旬でいきいきした印象が強い。新しい50代が誕生したことは間違いない・・・と木村さんはいう。確かにそうかもしれない。タレントだけを見てそういうわけではないが、なんだか世の中、変わってきていることは・・・間違いない。
(先日なくなった三浦雄一郎さんのお父さん、敬三氏が101歳で他界された。そのニュースを聞いて、まだまだこれからみたいだったのに・・・と妙な印象をもったくらいだから・・・)

旬は、下り坂モードではなく、もう一つの山をめざすモードで楽しくいきたいものだ。

昭和20年以後のよのなかのイベント年表が付録にある。木村さんの自分小史も掲載されている。空欄に自分のを埋めていったら面白いかもね。

そして、この後どうするかという未来年表も書けたらすばらしい。

木村さんにもジェイカレッジにきてほしいなぁ・・。
(善は急げ、早速、ウエブから申し込みをしちゃったもんね)
 http://www.km-jimusho.com/


オススメ度

★★★★★+団塊世代は切り開く

読んで欲しい方

・定年後をめちゃ楽しくしたい方
・第二の人生を切り開きたい方
・粋な生き方にこだわりのある方

Posted by webook at 2006年01月09日 20:10 | TrackBack