2006年01月14日

「人をつくる」という仕事 ~ テリー伊藤/木村政雄 

私のウリはなんだろう?

書籍情報

「人をつくる」という仕事
テリー伊藤 木村 政雄
青春出版社 (2003/10)
売り上げランキング: 112,564


本のひらめき

東西の名プロデューサー、テリー伊藤氏と木村正雄氏が語る「個性を生かして人をつくる」仕事の本である。

木村さんは吉本で常務になった時、100人くらいと面接をしたという。
そこで、聞いたのは
  ・ いままでにやってことと
  ・ これからやりたいこと
の二つだったという。なるほど、シンプルだけど、ツボを押さえるいい質問だねぇ。

テリー伊藤氏は、苦手をウリにしてしまう方法について語っているのが印象的だ。

 コイツ、字がヘタでしょう。
 会社で一番ヘタなんですよ。

みたいに、苦手なことを逆にセールスポイントにするんだそうな。

そのほかいくつか印象的なメッセージは

 才能なんて誰も育てられない。上の人間がすべきことは、才能の育つ
 「場」を与えてあげること。

 サラリーマンも、自分だけの「ミドルネーム」「ビジネスネーム」を
 持つべき

などなど、対談の中に二人の様々なエピソードが盛り込まれている。気楽に読めるところがいい。


僕の思いつき

松下幸之助氏の人材に関する言葉がウィットが効いていて、前から気に入っている。

 わが社は、何を作っているかと問われたら「人をつくっている」と答えて
 いただきたい。しかる後に、「電気製品」も作っていると答えて欲しい。

本書の著者の木村さんも、33年の吉本興業勤務を振り返って、「人をつくってきたんだな」とつくづく思うと述懐している。
吉本を辞めたあとは、今度は一般の人たちを育てる「有名塾」というのを主宰している。会社の名前や、肩書きではなく、自分の「名前」やキャラを前面に出そう・・という人材育成塾である。

どうしたら、人がより自分らしく生き生きできるか・・・

そんなテーマで、すごい!会議をやってもいいねぇ。



オススメ度

★★★★+人をつくる

読んで欲しい方

・人材育成に関心がある方
・吉本に興味ある方
・仕事にこだわりのある方

Posted by webook at 2006年01月14日 19:41 | TrackBack