世の中まだ下がいる・・・
まことに暗い本である。あまりお薦めはしない。
しかし、ちょっとだけ面白いところもある。どうやら自堕落な生活をしている著者、ケイスケさんであるが、絵日記を学生のころから書き続け、ネットで発信している。溺詩。
http://www12.wind.ne.jp/dekishi/index.htm
モノクロの絵日記は、どことなく人の心のヒダを描いている。3年間で300万アクセスというから、それに感じる人も多いということだ。
本書は、「溺詩」サイトのコンテンツをまとめた本である。
味のある絵と、フデペンを無造作に走らせた文がなかなかいいマッチングである。なかなかいい観察眼とユニークな絵である。
「ロマ神」 スキー場でキレイな人と接触して転んだまではいいが
大抵数秒後には、彼氏が救助に来る。
ロマンの神様なんていやしねぇ。
といった調子。誰にもありそうな場面と心理を、なかなかみごとに切り取っていたりする。ケイスケさん、漫画家になったらいいねぇー。
日常でおきるちょっとした出来事を、マンガや文章で「キャプチャー」するのもいいかもね。
やってみると面白い。面白がって続けていると本になる。(かも)
★★★+人生いろいろ
・生活の達人になりたいと考えてる方
・ぎりぎり生活に興味ある方
・生き方にこだわりのある方