分らないとできない。
「私もただの駄目セールスウーマンでした」という。新卒で営業職について著者は、そのご独自にさまざまなものを学んでトップセールスウーマンになる。そんな経験の中から、就職を控えた学生や営業職にいながら壁にぶちあたっている人にスペシャリストを目指す秘訣を披露した本である。
営業は、社内全部門の代表だと心得る。ということは、営業ができるようになるということは、あらゆる仕事で成功できる力を得ることになる。このことは、トレンドプロの岡崎社長からも聞いたことがある。お子さんを会社にいれるなら営業で鍛えるのが一番だと。確かに。
営業の基本(=すべてのビジネスの基本)は次のふたつ。
どうしたら、相手にメリットがることを分ってもらえるか。
どうしたら好感をもたれるか。
学生の方へのメッセージとして、営業で成功するための条件は
「実力をつけること」
「セールスパーソンを大切にするよい会社で働く」
ことだという。どの会社が・・・という方は、こちらが便利:
http://www.sales-coach.org/kakuduke.html
著者の運営するNPOの格付けコンテンツだ。
セールスの基本を抑えた、ひじょうに読みやすい本である。著者の経験に裏打ちされて説得力がある。
巻頭にこんな言葉がある。
「分らないとできない」
単純なんだが、深い意味を感じさせる言葉だ。
そして、これに関連して思い出すのが
「知らないことは分らない」
ということだ。何かの本でみかけた。
知ることは行動のきっかけかもしれない。知るは楽しみなりと、昔、鈴木健二さん(NHK)がいっていたが、楽しみとして捉えておけば、何でも面白い。知ると分る、分ればできる、できれば業績もあがる。
本書は、営業を「知って分る」第一歩として最適かも。
さて、今日は何に賢くなるだろうか。
★★★★☆+分らないとできない
・営業の達人になりたいと考えてる方
・やりがいのある仕事に興味ある方
・就活をしている学生の方