2006年02月24日

人は見た目が9割 ~ 竹内一郎

やっぱ、見た目なのか・・・

書籍情報

人は見た目が9割
人は見た目が9割
posted with amazlet on 06.02.26
竹内 一郎
新潮社 (2005/10)

本のひらめき

たいしたことがない内容でも「あの人が話すと納得できる」みたいなことはたまにある。コミュニケーションは、そのコンテンツだけでなく、伝える人、シチュエーション、媒体、場の雰囲気など多くの要素で伝わり方が変わる。

本書はものごとを伝える時の伝達力を、ノンバーバルなもの(=「見た目」)という視点から考察したものだ。

米の心理学者マレービアンの実験が紹介されている。他人から受け取る情報の割合はこうだという。
  顔の表情:             55%
  声の質(高低)、大きさ、テンポ : 38%
  話す言葉の内容:           7%

話した内容は7%に過ぎないというのは、ビックリ。確かに、いくら素晴しい計画も情熱や気迫のない説明では、いまいち心に響かない。

本書で、面白いのは、マンガの効果のところ。
日本の出版物の約3分の1は、マンガだとか。これはマンガの伝達力のすごさを物語る数値だ。最近、ビジネスの世界でもマンガをつかったプロモーションや研修も多くなってきた。

また制服やハチマキといった「外見」も結構内面に影響を与える。

見た目・・・というと軽く流されるい表現だけれど、案外大事だ。


僕の思いつき

ずっと昔、国語の教科書(高校?)に「形」という短編が載っていた。たしか武士が緋縅の鎧ををまとったとたんに人格が変わって大いに戦果をあげた・といった内容だった。うーん、あれってどんなんだっけなー。
どなたか記憶ありませんか?

フレームワークを使って喜んでいるだけではいけないが、何もないより何かのフレームワークを使うのはいい結果に繋がることもある。

イチローのようにひとつのルーチーン的な型を作って試合に臨むのもいい。

形だけでは寂しいが、形を作るのは悪くないかもね。



オススメ度

★★★☆+非言語コミュニケーション

読んで欲しい方

・格好つけるのが好きな方
・形にこだわる方
・見かけから元気をつけたい方

Posted by webook at 2006年02月24日 14:17 | TrackBack