体と頭と心
企業は人である。人のやる気こそが企業活力の原点である。いくらすばらしい人事制度ができてもやる気がなければただの箱である。・・・など、人材ややる気についてはいろいろと言われている。
組織の中で一人一人がやる気を出して、モチベーションがいっぱい溢れているような雰囲気の会社は、どんな事業でも伸びるような気がする。モチベーションというのは、すごい!(インビジブル)資産ではなかろうか。
さて、本書はこのモチベーションを高めるための分かりやすいガイダンスである。働く人が「やりがいを感じ」「イキイキと仕事に臨み」「自分の成長を喜び」「仕事が楽しい」といえるためにどうしたらいいか・・・そんな全体像を小気味よくまとめてある。
モチベーションの全体像というのがある。
やる気は、やらねばならぬ・・という外的要因ではなく、やりたい!という
内的動機付けによりもたらされる。
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内的動機は、「3つの要素」と、誰かのためにという「関係性」からくる。
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3つの要素というのは、欲求、認知、情動である。
関係性は、誰からのために役にたち感謝されるという関係である。
欲求というのは、ええかっこしたい・・といった原始欲的なもの
認知というのは、これをするといい効果がある・・というロジカル頭的なもの情動というのは、とにかく快感・・といったハマル世界、感情的なものこういうところから突き動かされるとき、行動は早くなり、心地もよい。
モチベーションを高める12の要因など、なるほどという解説がいい。
モチベーションを上げるためには、何がキモか・・・なんてのは、自らの経験やいくつか本を読めば、なんととなくボワ~ンとしたイメージや自分なりの考え方が浮かんでくる。
そういうものを一度まとめて(図解)してみるといいね。
古くからの尊敬する友人、松林博文さんが「言葉には『頭言葉』『心言葉』『体言葉』の3つがある」 なんて言ってたのを思い出す。モチベーションを上げる言葉には、そんな3つがあるのかもしれないね。
やる気が出たときはどんなときだったか。
あんなに夢中になってしまったのは、なぜか。
些細なことなのに、すごく感動したのは、どうしてか。
どうしてあの人といると楽しいのか。
などなど、そういう事象をもとに「マイ・モチベーション・ブック」を創ってみたい。うーん、がぜん「やる気」が沸いてきたかも。
★★★★☆+非言語コミュニケーション
・やるき満マンになりたいと考えてる方
・動機付けに興味ある方
・組織を元気にしたい方