ごく些細な違いなんだってさ・・・
東大生や東大卒の人は確かに頭がいい。このときの「頭がいい」というのは、どういうことだろうか。本書では、普通の人と東大の人のその差はごく些細なものだという。その紙一重の差を「東大脳」とよぶ。
ではその東大脳とは何か。それは、パターン認識。この一点だと断言する。
過去のに起こった状況や一度やった問題を記憶して、新たに起こる事態にそれを利用して迅速、正確に対応するということ、つまりこれがパターン認識だ。そのとき大切なのが、「直観力」「論理力」「探求力」の3つ。単に記憶力がいいというだけではなく、この3つの使い方が問題なのだという。
本書は、算数の世界でそれを鍛える問題集だ。
小学生の親御さんで中学受験を控えていらっしゃる方は、子どもが解いている問題が意外に難しいことに驚かれると思う。(塾の先生に聞いといで・・と逃げたくなる問題がけっこうある)そんな方、ちょっとこの本みとくのもいいね。
第1章は、数字に慣れよう。たとえばこんな問題がある。
○+○+○ー○=7 ○にはすべて一桁の整数が入る。さて、○は何か?
四則演算を正しく行う論理力、回答までにいくつものパターンを試す探求力がためされるんだそうな。ほかに、図形問題、つるかめ算などが登場する。
角丸セン太、数野トリコ、積木マスミなどのキャラクターが会話する形式で展開する。
学ぶとき一番効果的なのが、「教える」という行為。
学校でも会社でも、この教える機会を絶対に逃してはいけない。
教えるというのは、教室や研修の先生だけでなく、なにかの手順書を作るとか課題を整理して伝えるとか、いろんな場面で登場する。セミナー講師なんてのは、まさにそれ。
どんなに不慣れでも、はじめてでも・・・絶対に引き受けたほうがいい。
さて、来週は何がありますかねぇ・・・
★★★+頭を使おう
・先生になりたいと考えてる方
・東大に興味ある方
・子どもを元気にしたい方