外向き発想がいいみたいだね。
R&D(リサーチ&ディベロップメント)投資をガボっと行い、よい製品や技術を生み出し、企業利益につなげる・・・。メーカー系企業は、こうしたイノベーションの取り組み如何で将来の様子が変わってくる。
本書は、こうしたテクノロジー企業にたいし、イノベーションの新しいあり方を提言している。
それは、一言でいえば「分散型イノベーション」。
要するに、社内ですべてを囲い込まずに社外の協力者をもっと積極的に関与させていこう・・という発想だ。
従来は、社内の部門横断型プロジェクト、ポートフォリオ・マネジメント、S字カーブなどの考え方があったが、それではなかなか実効が生まれていないという。
それに代わって、もっと外に働きかけようというのが「分散型イノベーション」だという。ライセンス活動、イノベーション・プロダクトの売却、様々なチャンネルの活用などなど。
僕はメーカー系の会社にいないので、あまりピンとはこなかったが、方向性はあってるような気がする。
ノキア、インテル、サムスン、ジェネリックスなどの事例がある。また日本企業では、日立、キャノンなども登場する。
少々、学術的な雰囲気あり。
外へ意識を向ける・・・というのは、イノベーションに限らず大切だ。
異業種交流・・・なんてのが以前はやったが、どちらかというと「何がゲットできるものはないか」モードになると実につまらないものになる。
意識を向ける=何か貢献できることはないか、というGIVEモードがいいね。
すごい!会議も外に出てみることにしよう・・・。
品川あたりの会社さんにいってみよっかな・・。
★★★☆+パラドックス
・技術経営に関心ある方
・イノベーションが大事だぁって方
・会社を元気にしたい方