さわやかに・・・
今朝は、一駅乗り越してしまった。この本のせいで。最後の佳境にさしかかり読みふけってしまったのがいけなかった。(でも、よかった!)
ズッコケ3人組シリーズのファンは多い。那須さんが78年から書き続けてきたこのシリーズは、2005年12月に完結したという。「ズコッケ3人組の卒業式」という作品らしい。(よまねば)
50巻完結のニュースに多くの読者(大人も子どもも)からたくさんの便りが届いたという。20代、30代の方は、ズッコケを読んで育ったなんて方も多いはず。
そこで、那須さんは、感謝の気持ちでこの作品を追加したという。6年生だった3人組が、不惑の40代を迎えた・・という設定だ。モーちゃんは、ビデオ屋さんでアルバイト、ハチベエはコンビニをやっている。そしてハカセは、ちょっと冴えない中学の先生だ。
それぞれに、40代の悩みを抱えながらも、懸命に生きている。
ハチベエが浮気の現場を奥さんに見つかったり、ハカセが担任するクラスの悪がきにすごまれて縮み上がったり、モーちゃんが妻と娘に家出されそうになったり・・。
そんな3人の前に、怪盗Xが再び現われる。再びというのは、子どものころにも彼らとXが対峙したことがあったのだ。次々と起こる不思議な現象に、3人は、この挑戦を受けて立つことになる。
今回は、怪盗Xが絵画を盗むという挑戦状を送りつけてきた。
この顛末は読んでの楽しみとして、この物語、読後が実にさわやかである。すべてのことがつながり、意味があり、そして価値がある・・・・そんな気分にさせてくれるからだ。
今朝は、この本で一日の英気をいただいたような気分になった。
著者は、あとがきにこう記している。
もしかなうならば、10年後に50歳になった3人組を主人公にした作品を
書きたいものだ。2015年発行の「スッコケ熟年3人組」で再びお会いし
ましょう。
なんて素敵な未来形!
10年先にこんな楽しみをとっておくのも悪くない。著者も読者も。
こういう長いレンジの楽しみっていいなー。小学校でよくやるタイムカプセルとか、子どもが大人になってからプレゼントする本とか、10年後に妻にプレゼントする宝物とか・・・・
年をとると時間は加速する。そして時間が足りなくもなる。そんな中で、楽しい時間の演出をするのもいいね~。
あ、そういうタイムプレゼントのビジネスもいいね。(はじめるか!?)
今日、なんか考えてみない?
★★★★★+再びの
・素敵な中年になりたいと考えてる方
・ズッコケ3人組のファンの方
・未来を楽しく元気にしたい方