かんたん、ばつぐん、らくらく
本書を読んでまず感じること、それは「あ、これならやってみようかな~」という試してみたい気分である。気楽で楽しいノリがある。
なんだか皆が乗ってくれ、それでいて案外効果がある。さらに続けられそうでもある。こんなモチベーションアップの方法があったのか!と驚く。(何々それ・・・と聞きたくなる。でしょ?。)
実は、案外簡単な話なのだ。例えば、
やりたいことアンケート ~ やりたいことを正直に書いてもらう。
みんなの前でパチパチ表彰 ~ 頑張った社員を朝礼などで「パチパチ表彰」
お笑い円卓会議 ~ 男女混合、はじはじマン、まんざいしなどを配置
あなたはどう思うの?~ この一言だけでコーチングができる
ありがとう袋 ~渡す人も渡されるほうも両方うれしい
などなど。社員を認めてほめる、成長させる、やりたいことができる、尊敬される上司がいる、社内が活性化する・・・、こういう職場の雰囲気を作るための具体的で、かつ、簡単な方法20が紹介されている。これらは、すべて多くの会社で実践されたものであり、説得力がある。
いずれもシンプルなしかけで、実行が難しくない。そして、ばつぐん効果!、らくらく継続!というのがミソである。
これらの底流に流れる思いは、「楽しくないといけない」というところ。
社員を燃えさせモチベーションをあげるのは、目標をかかげて尻をたたくことでは決してない。面白く、わくわくするところに「やる気」はあっても「苦労」はないからだ。
MBOとかBSCとか考えるときに、この本のような「ノリ」が実はとても重要になる。
僕も、最近ノリノリになれる雰囲気づくりをどうやったら出せるか・・に苦心(じゃなくて“楽心”)している。
本書にあるようなシンプルしかけは、ぜひ試してみよう。
まじめに目標をセット(という裏には、ちょっとな~という心の叫びを飲み込んだり、無理やり納得したりすることもある)しても、そこから真のモチベーションを生み出すのは、なかなか難しい。ワクワクできるかどうか・・それが一番のポイントになるのではないだろうか。だから「やりたい人募集中!」とか「両思い異動」などの仕組みは面白いダイナミズムを生み出すのだろう。
もう一つ、アイデアや企画をつくるときは、「気楽でまじめな会議」もまだ硬い。そこは、思いっきりハメを外してMoso(妄想)する環境がいるのではないかと思う。
Mosoの仮説(ハメハズ会議でイノベーションが生まれる)は、MosoがGENJITSUした時にはじめて意味を持つが、面白い!というのは、やはり、Moso的な発想から生まれ、自然に転がるような動きになると思う。
Moso会議を、21番目のシンプルしかけとしてお勧めしておこう。
(やり方など、出前いたします。)
★★★★★+シンプル!
・社内のモチベーションを上げたい方
・やる気のモトに興味ある方
・仲間といっしょにワクワクしたい方