ホロリと笑える・・・・
お父さんがコロリと死んで
お母さんがポロリと死んで
ももちゃんはおじいちゃんと二人暮らしです
パパがわりのおじいちゃんなので
ももちゃんは「ぱじ」と呼んでいます
75歳のおじいちゃんと4さいのももちゃんの物語。
シリーズは9巻まである。
小さな孫をひとり残して死ねないと、おじいちゃんは気丈にも、いろいろとがんばるのだった。そしてふとした出来事がクスリと笑え、ジンと心の中を潤してくれる。
例えばこんなエピソードがある。
ももちゃんが幼稚園で歌を習ってくる。おふろで、ももちゃんが「ぱじ」に習ってきた歌を歌う。
もも: この指パパ、太っちょパパ、ヤァヤァヤァヤァ♪
ぱじ: (ももちゃん 何気なく歌っとるがつらい歌じゃのー)
涙をながすおじいちゃんに ももちゃんはこういう。
もも: どうしたの?
あ、ぱじが出てこないから悲しいんだね?
でも、大丈夫だよ!お湯につけてこうしてると・・・・
ほら ぜーんぶ ぱじ! (指がしわしわになっているから)
この指 ぱじ
この指も ぱじ ヤァヤァヤァヤァ・・・ 笑
なんだかほのぼのとしながら、ジンとくる。
この本は、きょうひらいた「すごい!ランチ会議」(テーマは、おすすめの本)で、紹介いただいたもの。参加したみなさんがお薦めの一冊を紹介し、その本と紹介した人の心を感じる素敵なランチ会議となった。
菅さんという心優しい方から紹介されたのがこの本。
僕は、菅さんに借りた本を電車でよんで、ジンジンきてしまった。
親もおばあちゃんおじいちゃんも、子どもや孫には何かしら「与えたがる」のがふつう。お金はあるか、お米はあるか、困ったことはないか・・・・と。
ときにはうっとおしく感じることもあるが、こういう場合は、すべて喜んでいただいたほうがいい・・・と、この本を読んで思った。
与えるという素敵な行為。いただくというありがたい行為。その間に、人間は存在しているような気がした。
★★★★★+ガメ
・誰かのためにがんばっている方
・おじいちゃんがすきな方
・おばあちゃんを元気にしたい方