部長、定番です。
僕は今、駆け出しコーチ。クライアントの方にコーチのトレーニングをしていただいているようなもの。汗;
コミュニケーションの基本スキル、マネジメントの基本スキルとして、いまや定番となっているのがコーチング。多くの企業で管理職研修の一環としてコーチングが取り入れられている。「マネジメントの中心は人である」そして「そのマネジメントの中でコーチングは重要な要素である」という。なるほど!
本書は、注目のコーチングについて、歴史や概要、そして最もキモとなる3つのスキル(傾聴、質問、承認)についてエッセンスを解説してくれる入門書である。
本間さんらしいユニークな言葉の定義や、リアリティに富んだ事例がとても心地よく心に入ってくる。僕の感性に恐ろしいほどフィットした本だった。
三つの重要スキルは、「傾聴」「質問」「承認」の順に重要だという。
聴く・・というのはなかなか難しい。上司はとかく「だったらこうすべきじゃないか!」「なんでこうしないんだ?」とソリューション・モードに入る傾向がある。部下の話を聴くときは結論は急がないのがよい。
また心を込めて聴くとは、どういうことか。ついつい「自分はどうは思わないけどなー」と心の中でつぶやいてしまうことがあるが、聴き上手は、「会話の中で相手との小さな共通点を探しながら心をこめて聴く」ことだという。
すでに知っていることでも、とても素直に心にはいる解説があって、お勧めの入門書である。学校、子育て、地域振興、ビジネス・・・さまざまなところで期待されているコーチングのスキル。本書は、必須の一冊である。
Learnology(学習学)という言葉を創り、独自の活動を展開している本間さんが、コーチングと出会ったのも必然の理だったのかもしれない。
http://www.learnology.co.jp/
本間さん&松瀬さんの言葉の定義がとっても楽しい。例えば
質問力=状況に合わせて多彩な質問を発することができること
承認のスキルにはインプットとアウトプットの2つの側面がある。
インプットは観察力、アウトプットはメッセージ伝達力である。
「聴く」とは、話す相手の呼吸やタイミングを推し量り、自然と
ペースをあわせるという心の余裕が求められるのです。
コーチングとは、人間の可能性を信じ、それぞれの個性を尊重しながら
信頼関係を築き、部下を自律型人材へと育てていくためのコミュニケー
ション・スキルです。一人ひとりの内側にある「能力、やる気、自発性」
を引き出すことが基本です。
目標管理の文脈では、「上からの割り算の目標」と「下からの足し算の
目標」の間にギャップがあるとき、これを「問題」というわけです。
物事を再定義するのは楽しい。ランチ会議で、こういうのもやってみよう。
★★★★★+マネジメントの定番
・コーチになりたいと考えてる方
・コーチングに興味ある方
・職場を元気にしたい方