2006年03月03日

ビジネス・コールドリーディング ~ 石井裕之 + セミナー3!

潜在意識のレベルから・・・

書籍情報


本のひらめき

「なぜ、占い師は信用されるのか?」を以前、ご紹介した。そこで登場したのがコールドリーディングという詐欺師やニセ占い師が使うテクニック。会話的・心理的なトリックを使って「信頼関係」を即席で築いてしまうコミュニケーションテクニックだ。何事もよく使えば素晴しいことになるし、悪意をもって使えばひどいことになる。

本書は、このコールドリーディングの世界をビジネスで効果的に使おうというものだ。営業、社内ネゴ、部下の指導などで効果的という。なるほどというスキルがいくつかある。たとえば

対話のときは、相手がMeタイプかWeタイプかを見極めるのがよいという。Meタイプは、「私」を大切にする論理型、Weタイプは「私たち」を大切にするフィーリングタイプ。具体例がとても理解し易い。
例えば何かを頼むとき・・・
 Weには: どうしても部長に助けていただきたいんです。
 Meには: これは部長にしかできない決断なんです。
といった言い方をすると、相手の心の深いところに届くというものだ。

このほか、イエスセット(肯定的な反応を連続的にしかけること)、分離法(問題やクレームがあったとき、内容を分解して相手の心を開いていく方法)、ダブルバインド(こちらの意図するものに最初から前提を置いて話を進める方法)など、なるほど~というノウハウがたくさんある。

いずれも、心理的に相手の反応を先取りし、潜在意識に働きかけるようなものばかり。だから、知らす知らずにこちらのペースにのせてしまう・・というやり方である。

ここまでは、なるほどそういうテクニックもあるなぁと思う。

しかし本書の最もすごい!ところは、「自分の中でカリスマ性を呼び覚ます1ヶ月プログラム」だ。これは特筆に価する。

これは自分自身の潜在意識をほんの少しシフトさせることで、すばらしい可能性と相手の心に響く何かを得られるというものだ。

この本、このところだけでも超お薦めである。


僕の思いつき

さて、一ヶ月プログラムとは何か・・・。

 第一週 ゆっくり食べる
 第二週 走らない
 第三週 議論しない
 第四週 自分の気持ちを明確に伝える

なーんだそんなことか・・であるが、これが実に奥深い。

人は、潜在意識的に自分よりゆっくり動くものには敵わないと思っている。どうでもいい不必要な議論に躍起になると本来のカリスマ性を腐らせる黙っていては伝わらない。だから人間には言葉が与えられている。こういう考え方が元になっている。

この部分は、相手のというより自分の潜在意識にゆらぎを起す取組だね。3月はひとつこれを試みてみよう。(来週、3月6日からスタートだ)

言葉たくみに相手の心を読み取って・・・という詐欺師的スキルより、あの人がいうことは、何か違っている・・・というカリスマ的存在をめざしてみたいね~。(誰でもできそうだから)


オススメ度

★★★★★+潜在意識

読んで欲しい方

・すごい!営業マンになりたいと考えてる方
・詐欺師に興味ある方
・知らない間に相手の心に忍び込みたい方

Posted by webook at 2006年03月03日 16:40 | TrackBack