立場を変えると見えるもの
だれもいないおおきなへやで
絵本をよんでいるおじさんがいました。
なんでも会社の部長さんをしているらしい。
(かいしゃで絵本を読んでもいいのかなあ?)
でもよくみると、目にいっぱい涙をうかべていました。
知らない子ともが僕のことを見たら、こんなふうに作文するに違いない。今朝会社に来て「くまのこうちょうせんせい」を読んだ僕は涙がとまらなかった。
この絵本は、茅ヶ崎市立浜之郷小学校の大瀬敏昭先生をモデルにして、シンガーソングライターのこんのひとみさんと、絵本作家いもとようこさんのコラボでできた作品である。
「おはようー!!」おおきなこえの くまのこうちょうせんせい。
「ぉはょぅございます」 ちいさなこえの ひつじくん。
あるひ、こうちょうせんせいはちいさなこえしか
だせなくなってしまいました。
でもそれで、わかったことが あったのです。
というストーリー。
大瀬校長が余命3ヶ月をいわれながらがんと闘った最後の1年、こんのさんは何度か学校を訪れ、ライブの授業をしている。「君の笑顔が見たいから」という歌をいっしょにつくったり・・・
「いのちの授業」のことを思い出しながら、この絵本を読んだせいか、うるうる度は100%を超えた。
相手の気持ちになってよりそったり、さしのべたり・・・心のなかに爽やかな風をふかせてくれる素敵な絵本だ。
きのうは茅ヶ崎市にある浜之郷小学校の大瀬校長のことをルポタージュした本をご紹介した。その「いのちの授業」の中に、この絵本の著者、こんのさんのことが登場する。
実はこの絵本は、大瀬校長のことを書いた絵本だとメーリングリストの仲間に教えていただいた。
「すごい!100冊倶楽部」メーリングリストのお仲間でもあるひげうさぎさんからも今朝、こんな情報をいただいた。
http://www.higeusagi.com/wt/222.htm
> 今日の Webook に松山さんがお書きになるはずのこの絵本、
> 文をお書きになったのは「こんのひとみ」さんです。
> 二児の母にしてシンガーソングライター。
> NHK「みんなのうた」にとりあげられた「パパとあなたのかげぼうし」
> という歌をご存知の方がいらっしゃるかもしれません。
> 詳しいプロフィールは下記サイトをご覧ください。
> http://www.konnohitomi.com/
> こんのさんを鎌倉にお招きし、
> 何度か「出前ライブ」をしていただいたことがあります。
> 地域の福祉施設で歌っていただいたり、
> 市PTAの講演会に出演していただいたり、
> 担当していた学年の授業参観に来ていただいたり。
絵は、いもとようこさんが描いている。その暖かい作風に僕も子どもも大ファンである。
本と絵本とメーリングリスト。素敵なつながりに感謝!
YURIKOさん、YAMAさん、ひげうさぎさん、ほんとにありがとうございました!!(と、おさるのしんのすけくんは、おおきなこえでいいました)
★★★★★+小さな声に
・素敵な絵本を読みたい方
・いのちの授業に興味ある方
・こどもを元気にしたい方