コーチングアップと似ているなぁ・・・
上司に仕事をさせる・・・?
ふと思うと、ヘンな感じがするが、実は、これ組織の中では、とっても重要な技である。MBAでもボス・マネジメントというのがあるいという。ふむふむ。
上司を「キライなヤツ」「リスクになる人」と考え、いかに回避しようかと考えるか、上司を「使えるツール」として積極的に利用していこうとするかでは、大いに仕事のやりがいが違ってくる。
本書では、上司を使える「フリーウエァ」と考えようという新鮮な驚きと気付きを与えてくれる。
ではどんなそのフリーウェアにはどんな機能があるか・・・7つある。
1.キャリア・コーチ ~「こうなりたい」を実現するための相談相手
2.アセッサー ~仕事の評価や部下の能力の評価者
3.トラブルシューター ~トラブルの処理役・謝罪役
4.スタンパー ~GOサインを出してくれる承認者
5.ハイパー・プロフェッショナル ~無料でノウハウを教えてくれる師匠
6.コ・ワーカー ~出来ない仕事を代わりににやってくれるパートナー
7.ネットワーカー ~仕事に必要な人脈の紹介者
こういう機能を上司から引き出すには、それなりの戦略と態度が必要。それは「上司を知り」「自分を知らせ」「信頼関係を築く」そして「上司に慣れる」ことだという。具体的には、
上司とは仕事そのものだと思う。上司はクライアントだと考える。
上司の個性を知るために、お気入りの本や影響を受けた本を紹介してもらう。
上司のプレゼンやメモスタイルを真似る。
相・連・報(そうれんほう)をしっかりやる。
上司はなかなか部下を見る時間がないので、自分が上げた業績をしっかり、
そしてさりげなくアピールする。
「申し訳ありませんがこの部分は、課長でないと難しいと思いますので、
お願いできませんでしょうか」といった頼み方をする。
などだ。
上司を自分の使えるフリーウエアと考える、ここが最も大切で新鮮な主張だ。
先日、ジェイカレッジ客員教授の河合由紀さんのコーチングセミナーに参加し
た。 http://www.c-partners.net/index.html
http://ameblo.jp/c-partners/entry-10010604243.html
そのとき、「コーチング・アップ」という言葉を聞いた。コーチングとは、上のものが下の人に「気付き」を与えながら「引き出す」というイメージがあった。しかし、けっしてそだれけではないというのを河合さんのセミナーで感じた。部下が上司のパワーを引き出す「コーチングアップ」というのも“あり”なんだという、新鮮な驚きがあった。
本日の本は、まさにそのコーチングアップの世界。
上司は、フリーウエアというコンセプトが新鮮である。
世の中に使えないものはない・・・って素晴らしい。きょうは、どうやって、上司にガンバッテもらいましょうか・・・なんて考えるだけでも楽しいねぇ。
★★★★☆+フリーウェア
・使える上司に仕えたいと考えてる方
・上司のポジションに興味ある方
・楽しい職場にしたい方