触れるという「愛」
この本は詩の本。原作は「 Please Touch Me 」
もしもわたしがあなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが知らなかったやさしさを
あなたからもらいたい
ではじまる。もしもあなたの子どもなら、思春期の子どもなら、友達なら、愛の相手なら、・・・もしもわたしがあなたの年老いた親ならづづく。
そして・・
どうぞ、何もおそれないで
ただ、わたしにふれてください
と結ばれる。人は誰かに触れてほしい、何もいわずにただ黙って触れてほしいと願うときがある。
わたしたちは、
いつも誰かに受け止めてもらいたい、と願っています。
「あなたはあなたのままでいいよ」、
そういってもらいたいのです。
あなたも、私も、
そう思っていることに気づいてもいいのです・・・。
と訳者、三砂ちづるさんは、書いている。
人生を感じながら、ふれる・・という行為の「愛情」について気付かせてくれる素敵な本だ。プレゼントにとってもいいね!
この本も実は、きのうのランチ喜会議(テーマ=本)で紹介された本である。
この本に納められた一編の詩は、僕の心を揺さぶった。いろんな思いが心をめぐり、田舎で入院している両親のことを思い、涙がとまらなくなってしまった。点滴で身動きがとれない年老いた父と母。その身体や腕をもっとさすってくればよかった・・・・
ふれる・・・かわいい子どもには自然に手をのばす。
ふれる・・・かわいい子犬もなでたくなる。
ふれる・・・子どもも大人も年寄りも、ふれるとうれしい。
そして触れられると暖かくなる。
ふれるというのは愛の行為だったのだ。
この本を紹介してくれたのは岡田さん。ありがとう。
★★★★★+触れるという「愛」
・愛する人がいる方
・親孝行したい方
・家族を元気にしたい方