2006年04月01日

わたしにふれてください ~ P.K.デイヴィス + ギリー倶楽部

触れるという「愛」

書籍情報

わたしにふれてください
フィリス・K. デイヴィス Phyllis K. Davis 三砂 ちづる 葉 祥明
大和出版 (2004/09)
売り上げランキング: 35,008

本のひらめき

この本は詩の本。原作は「 Please Touch Me 」

 もしもわたしがあなたの赤ちゃんなら
 どうぞ、わたしにふれてください
 今までわたしが知らなかったやさしさを
 あなたからもらいたい

ではじまる。もしもあなたの子どもなら、思春期の子どもなら、友達なら、愛の相手なら、・・・もしもわたしがあなたの年老いた親ならづづく。
そして・・

 どうぞ、何もおそれないで
 ただ、わたしにふれてください

と結ばれる。人は誰かに触れてほしい、何もいわずにただ黙って触れてほしいと願うときがある。

   わたしたちは、
   いつも誰かに受け止めてもらいたい、と願っています。
   「あなたはあなたのままでいいよ」、
   そういってもらいたいのです。
   あなたも、私も、
   そう思っていることに気づいてもいいのです・・・。

と訳者、三砂ちづるさんは、書いている。

人生を感じながら、ふれる・・という行為の「愛情」について気付かせてくれる素敵な本だ。プレゼントにとってもいいね!


僕の思いつき

この本も実は、きのうのランチ喜会議(テーマ=本)で紹介された本である。

この本に納められた一編の詩は、僕の心を揺さぶった。いろんな思いが心をめぐり、田舎で入院している両親のことを思い、涙がとまらなくなってしまった。点滴で身動きがとれない年老いた父と母。その身体や腕をもっとさすってくればよかった・・・・

ふれる・・・かわいい子どもには自然に手をのばす。
ふれる・・・かわいい子犬もなでたくなる。
ふれる・・・子どもも大人も年寄りも、ふれるとうれしい。
      そして触れられると暖かくなる。

ふれるというのは愛の行為だったのだ。

この本を紹介してくれたのは岡田さん。ありがとう。



オススメ度

★★★★★+触れるという「愛」

読んで欲しい方

・愛する人がいる方
・親孝行したい方
・家族を元気にしたい方

Posted by webook at 2006年04月01日 19:49 | TrackBack