『個』の出番です!
「魔の15年」という言葉を大前さんは30年ほど前に言っている。大きなチャンスを与えられない35歳から50歳までろくに勉強もせず、ひたすら社内営業という不毛な活動に励む・・・そんな期間を揶揄して名づけたものだ。飛び跳ねないノミができあがる時間ともいえる。これは日本の常識、そして世界の非常識。欧米では30代で出来上がる(社長になる)くらいの勢いで若い人が切磋琢磨しているのに、この国はどうだ・・・と大前さんは大いに危惧し、そして激をとばす。
荒野に飛び出しても生きていける21世紀型ビジネスパーソンになるためには3つの力が必要だという。
1)語学力(英語力)
2)財務力(仕事も人生もPL、BSで考えられるか)
3)問題解決力(問題定義、質問、仮説検証・・)
だ。
テーマを決めて勉強しろ!という。大前さんは、一年にひとつ新しいテーマをきめ、とことん調べたり現地にいったり、人に聞いたりする。そして、その分野の専門家になり、一冊の本まで書く。「本が出せるくらいの専門家になる」というのをひとつの基準にしているという。僕たちも真似したい。1年が無理なら少なくとも3年か5年同じフィールドの仕事をすればそれなりのプロになれる。プロの基準を、その分野で本を書くとか、講演をするとかおいておくのもいい。
1年に100時間勉強しろ!ともおっしゃる。丸一日の研修を2週間ちょっとの長さだ。毎年そんなに研修ばかりできません・・・と言うと大前さんの渇!が飛ぶ。冠婚葬祭でない、ゴルフはしない、土日に家でゴロゴロしない、プロ野球は見ない・・・と決めれば簡単にできる。やった人とやらなかった人は、10年20年とたてば断然違いがでてくる。
年金もヤバイ、会社もヤバイ・・・こんな時代、生き抜くためには自分を高める努力を必死でやるしかないようだ。結果として、会社のポジションではなく「値札(市場価格)」と「名札(世にほこれる個人の功績)」がでてくれば、怖いものなし。
大前さんの激(イノキ・パンチ)をくらって、渇をいれてみよう。笑
会議力を鍛えるのは、まず家庭でやるのがいいという。エアコンの買い替え、車の買い替え、パソコン購入、家族旅行の行き先やプランなど、家族全員がそれぞれサーベイし、プレゼンをして家族会議で決めるのだ。うん、これなかなか面白そう。
社長と何かの折に話すために、こんな準備も楽しい。
「今後5年間に自社が直面しそうな問題」をあらかじめ予測し
その問題解決を考えておく。
出番は、かならずやってくる。お声がかかっても準備がなければ、最高のチャンスを無駄にする。こういうのは、すごい!会議なんかで遊んでおくといい。
Moso力が、役にたつ。
(あ、そうだ、今度大前さんにMoso力について話にいこう!、でもし、気
にいってもらったら、ジェイカレッジにきてもらう・・・
いいね、このMoso!)笑
おまけで、ひとつクイズを出しておこう。
世界で唯一、貿易と縁のない国があります。どこでしょう?
答えは本に書いてあるけれど、考えてみようね。
★★★★★+値札+名札
・あと15年で定年の方
・入社二年目の方
・こなままだとヤバイと気になる方