つながる奇跡・・・。
Yahoo知恵袋というサービスがある。もちろん、無料。何かといえば、兼元さんが始めたOKWaveのYahoo版、近藤さんのやってる「はてな」のYahoo版である。
質問したらそれに、善意の人が答える。答えたからといってお金がもらえるわけじゃない、でも、喜ばれる役に立つというさわやかな報酬がある。そんな仕組みだ。
世の中、毎日のように悪いニュースばかり何度も何度も繰り返し報道される。あたかもそれが世の中のトレンドのように思われたりするが、実は、それは数少ない一部で、大多数はいい人や善意で動いているということを忘れてはいけない。
Yahoo知恵袋などもこうした、ネット社会の「善なるもの」「金儲けとかじゃない高いレベルのもの」をベースにしている。
本書は、Yahoo知恵袋が主催し、先輩企業家21人に一般の人が、相談や悩みをぶつけ、それに起業家が答えるという企画を本にしたものだ。
ワタミの渡邉さん、マネックスの松本さん、まぐまぐの大川さん、ソフィア・バンクの藤沢久美さんら21人の起業家が「答える」。
質問は、こんな感じ。
自分の進むべき道はどうすれば見つけられますか?
夫が起業を目指して1年半たちました。生活を考えると不安ですが、
どうしたらいいですか?
くよくよする性格なのですが、起業家としてやっていけるでしょうか?
などなど、さまざまな質問があり、それに、21人の人が1人または複数人が答えるというもの。
好きなことややりたいことがわかりません、どうやって見つけたのですか?といった質問は多い。僕だって聞いてみたい質問だ。
これに対して、「好きなことはすぐにはわからないけど、できるところから一生懸命やってみるのがいいよ」とか「10年後をイメージしてみよう」などのアドバイスがある。尊敬する人からの言葉だったら、すごく刺激になるね。
これ、なかなかすごい!企画だ。
ちなみにこの知恵袋は現在進行形。知恵や知識を共有できる場として運営されており、これまで700万の質問と2700万の回答があるという。
http://chiebukuro.yahoo.co.jp
信長や家康といった歴史上の人物、あるいは、松下幸之助や井深大といった戦後日本の産業振興をささえた名経営者から学ぶのもいい。
また、ザ・プロフェッショナルのように現在進行形の人からから学ぶのもいい。
直接、尊敬する方にアタックするのもいい。
学べるとおもったら、なんでもやったらいいね。遠慮はいらない。かならず応えが帰ってくる。
誰かと誰かをつなぐ。そこに何かが生まれる。
ロングテールの法則では言い表せれていない法則があるように思う。
なずけて 音叉の法則
音叉を部屋の四隅においてひとつをならすと、ほかの3つがうなりだす。伝ちゃんに教わった話。これと同じようなことが起こりやすい環境がネット時代の恩恵として生まれた。鳴らせば響いてもらえる・・・そんな世界が広がると、いままで無視してきたことがとんでもない変化のドライバーになる・・・そんな法則だ。もう少し深堀してみよう・・・。
★★★★+共感のQ&A
・起業したいと考えてる方
・事業を起こすことを夢見ている方
・何をしたらいいのかわからない方