まっすぐのびる時間軸・・・
ズッコケ三人組のシリーズは、27年間という長い間、多くのファンを魅了してきた。Webookでもいくつかの作品を紹介してきた。
いよいよこの巻が最後である。2004年12月に最終巻(50巻)が出されたときは大きな反響があったという。(ちなみにこの本は、その文庫版である)
なにしろ27年といえば、はじめのころに生まれた子供がもう社会人。小学生だった人は30代後半から40代になる。2100万人(万部)に愛されたこの作品の最終は、どんなストーリーか・・・
瀬戸内海に面したミドリ市、花山第二小学校の6年1組が舞台。卒業をひか
えて、クラスでタイムカプセルを埋めることになっている。
いたずらずきなハチベエ(八谷良平)、モーちゃん(奥田三吉)、ハカセ(
山中正太郎)の3人組は、自分たちだけのタイムカプセルを埋めようと考え
た。人がきそうにない体育館の南側のはしで、地面を掘り起こした彼らは、
不思議なCDのはいったハコを発見する・・・。
ネット時代の情報漏えい問題などをからませ、どたばた劇が展開する。
3人のキャラに加え、今回は担任の宅和先生(通称タクワン)の帰趨も気にかかるところ。先生の管理職試験、教育委員会といったところも登場する。ずっと、どういうものかなぁと思っていた大人の世界のことがわかったりする。笑
次の世代にも読みつがれていくことだろう・・・。
タイムカプセル。僕の小学校のころはそういうものがなかった。甥たちが、そういうイベントをやるのを聞いてうらやましく思った。
あれは学校だからできる・・・というのは、固定観念。誰がやってもいいし、いつやってもいい。
新入社員が、同期でなにかをタイムカプセルに入れても楽しい。ネット上でもそういうサービスがあるのだろうか・・・。20年後じゃないとオープンできないしかけつきで・・・
会社の庭に穴を掘って埋めるのも楽しい。その中には、20年後の私。なんてのをマンダラートに書いたものとか、今一番気にいっているものとか・・いれると面白い。途中で退社する人も、いろんな人がいるだろうけれど、なんだか面白い。時間軸をうーんと未来に伸ばした遊びは楽しいね。
卒業後の3人の様子はこちらで: 「ズッコケ中年三人組」
→ http://webook.tv/archives/000936.html
★★★★+ずっこけ完了
・長い時間軸で考えてる方
・ズッコケに興味ある方
・自分を元気にしたい方