リクルート人材輩出学校、卒業生の言葉。パワーがある。
先日、田坂広志さんの講演で、仕事とは何か?というお話を聞いた。仕事を通じて自分が磨ける喜び、誰かのお役にたてる喜び、自らの成長を感じる喜び・・・そうしたものが得られるのが仕事をする場であるというお話に、身が引き締まる思いがした。
さて、本書は、リクルートのブライダル情報誌「ゼクシィ」の企画営業職の著者が仕事を通じて学んだ大切なことを「等身大」の目線で語った本だ。
若いビジネスマン向けの営業マン心得帳である。
舞台は、静岡支社の「ゼクシィ静岡編集部」だ。こういう現場からの「学びと気づきの書」は、読んでいて清々しい。日々の仕事の中で、何をどう磨けばいいのかという具体的なところが、リアルな場面の中で語られている。決して、上からこうすべきだという目線でないところがいい。
たとえば:
営業活動以外のものでもいいので「自分の自信となっているもの」「失敗し
たときのメモ」などをファイリングしておく。
顧客先の社外の「外部スタッフ」とも積極的に接点を作ることで、コミュニ
ケーション力を鍛える。(著者の場合は、結婚式の会場で掃除をしている方、
駐車場で誘導をしている方などにも声をかけ、企画書にも反映していた)
メンバーにメールでアドバイスを受けたいときは「○/○までに返事を頂け
ると助かります」とタイトルに締め切りを書き、重要性をアピール。
アポイントのフローチャートを作る。
など。アポイントオリジナルフローチャートは、サンプルが紹介されている。じっくり見ると、なるほどと思える工夫が随所に。企画営業という仕事には、いろんな場面がある。そしてあらゆるシーンで様々な学びと成長があるんだなということが、本書から生き生きと伝わってくる。
もし、あなたが今年新入営業マンとして社会人デビューされた方なら、この本を真っ先に読むといい。お勧め!
本書のタイトルは、香取貴信さんの「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」をもじっている。よいことである。
学びはまねるからきているし、決して恥ずかしいことではない。
私たちは、様々な仕事の場面で日々経験と学びを繰り返している。そのときにどんな姿勢で取り組むかというのが、後に(自分に)残せるものを大きく分ける。私たちも、百人百様の「○○として大切なことはみんなxxxから学んだ」という本が書けるはず。
今からでも遅くない。ぜひ、こういう本をいっぱい世に送り出したいね~。
★★★★☆+等身大の先輩
・営業の職場に配属された方
・営業の新人を鍛えたい方
・仕事を通して自分を磨きたい方