この人、マジで生きている。
「あー、この人、本気で生きているなぁ」って思う方は、なんだか心から尊敬したくなる。言葉に覇気とオーラがある。
今日の本の著者、さだまさしさんもそんな一人。グレープというユニットで歌っていたころから知っているので、最近はおじさんっぽくなったなぁ(笑)って思うけれど、相変わらず魅力的。その言葉には、純粋でしかも深い洞察がある。
本書は、今の日本なんかヘンだ、本来はこうあるべきじゃないのか・・・という著者の本気をまとめたものだ。
家庭の中の父母のあり方、子育て、教育の仕方にはじまり、靖国問題や自衛隊問題まで幅広く語っている。
すべてのステージは一回しかない・・・という真剣勝負を続けてきた著者だからこそ言えるとぎすまされた感性があるのだろう・・。
さださんは、「一生懸命生きろ!」と訴えている。
後半に、加山雄三さんが毎年長崎のコンサートにボアンティアで来てくれるエピソードがかかれている。Mosoだった夢が現実になったさださんは、何十年か前の自分自身にこういう言葉を送る。
とにかく一所件名頑張れ。なんだか分からなくてもいいから、がんばってみろ。
そうしたら、将来、おまえの憧れの、あの、大好きな加山雄三が、お前のために
わざわざ長崎までしかも只で歌いにきてくれる日が必ず来るぞ。
その信じられないことは、現実に起きている。だから、未来は無限の可能性があるということだ。「未来」というのは、「今、とても想像もできないような“素敵なこと”が起きる可能性のある時空間」だという。
だから…僕は言いたい。Mosoしてもいいのだと。
★★★★☆+本気
・さだまさしのファンの方
・本気に生きてみたい方
・目の前のことに真剣に取組みたい方