今日はとっても素敵な絵本の紹介。アマゾン(洋書)でゲットした。1964年に書かれたこの絵本は、何十年も読み次がれて、人々に感動を与えてきた。
Once there was a tree...
And she loved a little boy.
And every day the boy would come
and he would gather her leaves
and make them into crowns and play king of the forest.
に始まる、シンプルな絵と文。淡々と流れる物語に深い思想を感じる。
少年は、その木に登ったり、リンゴの実を食べたり、かくれんぼをしたりして遊ぶ。少年はその木が大好き。木も幸せだった。
やがて少年は大きくなり、木に向かってお金がほしいだけど・・・というと、木はリンゴの実を売ればいいよという。
さらに年が経ち、大人になった少年が家がほしいというと、僕の枝を切って使えばいいという。
さらに年が経ち、おじさんになった少年がボートを作りたいといえば、幹を切って作りなさいとその木はいう。切り株だけになった木は、それでも幸せに思う。
年取った少年が切り株のところにやってくる。
もう何もあげられないんだと木。
いやもう何もいらないと少年。
ただ静かに座って休みたいだけさというと切り株にお座りなさいと木がいう。
年とった少年が座り、その木は幸せに思う。
そんなストーリー。たくさんの感じるものがある素敵な絵本だ。
この本を紹介して下さった方は、SIC(相模原インキュベーションセンター)の長塚さんという素敵な女性。桜美林大学の堀先生のご縁で知り合えた方である。
http://www.sssc.co.jp/entre/entre.html
なぜか僕は、この本のお話を紹介されただけで涙が出そうになった。(ヤバいっす・・・という感じだった)
それは、すごい!ランチ会議で、オススメの本を紹介しあったときのこと。
人はときどきエゴになる。もっとほしい、僕だけほしい、人にはあげたくない・・・そんな気持ちが知らず知らずのうちに湧いてくる。人はときどき素敵なことをする。どうぞお先に、これを差し上げましょう、お譲りしますよ・・・そんなとき、不思議に爽やかな自分を発見する。
「与える」ということの素晴しさ、崇高さ。
これまで親や先輩やいろんな方から与えられ続けてきた自分の幸せ。いろんなものが渦巻いて、この本は大の男を泣かせてくれる。
すごい!会議によく参加してくださるパジさん(菅さん)が貸してくれたビデオにあった言葉が連想される。
人が死ぬとき後に残るのは
それまで集めてきたものでありません。
与えてきたものだけが残るのです。 (林覚乗さん)
与える喜びに目覚めた人たちが、きっと荒れた社会を癒してくれる。
僕たちも Giving Tree になりたいね。
ほんの少しの勇気と気付き、そしてそれを話せる仲間がいればいい。
★★★★★+与えあう社会
・人のお役にたちたいと考えてる方
・誰かを喜ばせたい方
・喜ばれる楽しみを知っている方