素敵な意図のある・・絵本
「スリランカ孤児院建設プロジェクト」という素敵な企画がある。本書は、それを応援するブックファンドによる絵本だ。そう、あの英治出版の企画である。この特別なブックファンド企画のしくみはこちらにある:
http://www.eijipress.co.jp/puluwan/p03.html
本書は、絵本。お母さんと小さな女の子「プルワン」の物語。プルワンは、なんでも「できなーい」といって親や先生を困らせる。しかし、あるとき折り紙をつくるのをきっかけに、「できる」楽しさを知る。なーんだできるじゃん・・・というごくありふれた日常を描いたお話。しかし、そんなありふれた日常もない子どもたちもいる。
ちなみに「プルワン」という少女の名前は、スリランカ語で「できる」という意味だ。
本書は、英語、日本語、スリランカ語で書かれている。絵は、スリランカの子どもたちが書いたもの。きれいな絵は、微妙に違って、みんないい。物語は、ボランティアでスリランカに1年4ヶ月滞在した若鍋聡史さんによっ
てかかれたものだ。
この絵本にこめられた思いが、清々しい。
英治出版のブログに本書の舞台裏が記されている。
http://www.eijipress.co.jp/blog/categories/bookfund/
スリランカ。昔セイロン、首都はコロンボ。これが今まで僕の脳みそにしまわれていた唯一のデータだった。
この国は過去20年にわたり民族紛争が続き、2004年にはスマトラ地震による津波で多大な被害を受けた。内戦、津波、貧困・・・こうした理由で孤児も多いという。そこで、孤児院プロジェクトが動き出したという。ただし、施すばかりの援助ではなく、自助努力によるプログラムである。
世界には、こうした人の架け橋をつないだ素晴しいプログラムがいくつもあるようだ。
本書で、そういうものを知るのも悪くない。できれば、本書の最後にある応援団リストのブランク欄に、あなたの名前を記すのもいいね。
★★★★★+プルワン
・世の中に何か貢献したいと考えてる方
・スリランカに興味ある方
・孤児たちを元気にしたい方