こんなギフトを残せたら・・・
本書は、著者の平野さんが息子に向けて語り継ぐ「豊かさの智恵」を二人称で書いたもの。それは、息子さんが大人になりビジネスマンになったとき心にズンとしみ入る父からの素敵な贈り物だ。
この本を読んだ読者は、きっと素敵なギフトに人生を見つめなおす機会が得られ、私もこんなギフトを私も子ども達に残せたら・・・と感じるに違いない。
たとえばこんなギフトがある。
ビジネスの成功は、競合を打ちのめしたり、関連会社にしわ寄せしたり、我が社だけよければというエゴの勝利ではない。また、金銭だけが価値基準でもない。そこには多くの人が意識しはじめた「働くことの意味や価値」がある。
商売とは、豊かさをわかちあう人間の営みである。
と平野さんは言う。そして、ビジネスには共感や感動や感謝がある営みとしてあるべきだという。
また、人は、ない能力を身に付けたいと願ったりするが、実は、それは本来備わっているもので、磨いていないだけだという。うん、確かに。
自己啓発とは、自己を啓いて発する。つまり内包されたものを磨いて輝かせると書く。平野さんは、こうした「すでにあるもの」を呼び覚ますキッカケは、「感動」だという。だから自然でも講演でも、すばらしいものはたくさん触れて感動するのがいいのだ。
本書には、感動の感性を磨き、すばらしいギフトを意識できるヒントが一杯ある。7つのギフトとあるが、ぼくにはもっとたくさんの贈り物に満ちた本だと思えた。
平野さんにありがとう。そして、この本を紹介してくれた池本先生にも感謝!
僕がもらったギフト:
私達は、物質や数字という形があるものを所有することが最終目的ではなく
感性や感情という無形の喜び(=豊かさ)を味わうために存在するのでは
ないだろうか。
豊かさとは今をとことん味わえることです。
成功とは、人生において、無我夢中で過ごせる時間がどれだけあったか
という指標でもあります。
師の跡を求めず、師の求めたるところを求めよ。孔子
人間は、人に貢献する欲求が一番高次の欲求に位置しているのです。
自分が人の役に立つとき、自分の成長の役にも立っているのです。
棚ぼたの法則ー毎日がオーディション
自分がちゃんと棚の下にいないと、落ちてきたぼた餅(幸運)は
受け取れない。そのための準備は、外見、行動、言葉。
よい言葉=磨く、引き出す、鍛える、使う、輝かせる
まだまだたくさんのギフト・・・。すばらしい本です。
平野さんには、ジェイカレッジで直接ギフトの意味を伝えていただきましょう。
★★★★★+人生の選択肢
・生きる意味をみつめたいと考えてる方
・人生の成功に興味ある方
・働く意味を考えたい方