なんだって練習すればいいんだ・・・
リーダーシップが発揮されている組織は、きびきびしている。しかし、リーダーシップと一言でいっても、環境や場所、組織文化などで様々である。従ってリーダーシップを考えるときも、その切り口はいろいろある。厳格なルールに基づくリーダーシップ、時代の先端をきる発想や創造力でひっぱるリーダーシップ、コーチング的な会話を主にしたリーダーシップ・・・・。
本書では、「モチベーション」という切り口でリーダーシップの原理原則を論じたところがユニーク。リーダーがいて、組織が動いて、成果が生まれる・・・そのプロセスは「自発的にやる気になって楽しくやる」ほうが断然いい。そのやり方の理由と方法を実にスカっと整理してくれているのがうれしい。
本書では、リーダーが組織のモチベーション(やる気)をどうしたら引き出せるか・・というテーマで、30のヒントを紹介している。
例えば、こんな点が印象に残る。
リーダーは、対立事項を芸術的センスで統合する。
組織としての最大効率の追求と、個人のモチベーションの極大化は、対立 するが、この「効率」と「感情」という二項対立を芸術的に同時実現する。 またリーダーは、論理と感性をうまく使ってモノゴトを判断する。
リーダーは、メンバーの心のスイッチを切り替えて行動を変える。
タイムスイッチ、ズームスイッチ、ゴールスイッチ、ロールスイッチ。
リーダーが組織変革や新規事業の達成をするためには、三分の一の法則を
実行することが肝要。まずリーダーがトリガーを引き、そして「臨界点を
こえるまで継続する」ことがことの成否を握る。
30のヒントは、いずれも読んだ文章がビジュアルにイメージできる図解的、構造的な構成になっているのがうれしい。
そして、「リーダーシップは決して天性のものではなく磨こうと思えば磨けるんだよ」というメッセージが何よりうれしい。
仲間の成長を喜び合い、モチベーションがあがるような雰囲気に職場を変えたい・・・なんて思ってるあなた、今からリーダーシップの発揮時。
冒頭にアイカンパニー(i-Company)のコンセプトが紹介されている。自分をアイカンパニーと捉えてものごとを考えようというものだ。「アイカンパニーの時代」にも登場した。いよいよ、こういう時代になってきたようだ。
名刺に 「株式会社 松山真之助
代表取締役社長
松山しんのすけ」
なんて書いたものを持ってるのもいいね。そこに、いろんな自分の配役を書き込んでいったら楽しい。
僕の場合は
Moso事業部長
BSCキャタリスト
ビジネスコーチ
Webook編集長
社内NPO協議会会長
全国セミナー協議会副理事長(これは今日追加。理事長は上山さん)
なんて書いてみよっかなー。笑
★★★★★+やる気
・リーダーシップに目覚めた方
・組織運営に興味ある方
・職場の雰囲気をよくしたい方