これも一度捨ててみるかぁ・・・
しがらみを捨てる。
こだわりを捨てる。
思い込みを捨てる。
このくらいなら、そうだそうだ!と同感する方も多いことと思う。
しかし、もっとすごい生き方があった。
本書は、佐藤さんの人生経験も映しながら、人生の価値観がガラリと変わる生き方の本である。ただし、心して読まなければならない。なにしろ、価値観を捨てる、人間関係を捨てる、人生を捨てる・・と大変な見出しがあるから。
本書は、私たちがもっている悩みや不安の本当の原因をさぐり、それを捨てればスッキリした人生がおくれるよ・・・というメッセージを発している。
こだわって守っていたものが、実はたいしたことがないニセモノ(価値観)だったり、未練がましくもっていたものを偶然なくしてみたらどーってことなかったり。心のモードをシフトすると異なるものが見えてくる。
僕の心に響いたもところは「価値観を捨てる」というところ。
マイナスの価値のものを捨てるのは簡単。しかし、これはいいというプラスの価値まで捨てるのは・・・。著者は、身のまわりのモノをプラスやマイナスとして評価する基準そのものを捨てよ、という。プラスの価値をもったものこそすてなければならないからだという。うーむ。
捨てる生き方とは、大切なものこそ捨てるという生き方だという。
最悪を受け入れて、心配を捨てる!
無知を自覚して、先入観を捨てる!
家庭においては、すべてを受け入れ家族に対する期待を捨てる!
(これを「放つ愛」という。)
私たちは、本能的に「捨てる」ことに対する拒否感みたいなものを持っている。しかし、私たちはどんなもの(名声、財産、モノ、関係・・)を失ったとしても人間性という無形の財産は残り、そして幾度でも立ち上がれるのだという。
そこに気がつけば、執着という心のネバリがとれ、心の自由が得られるようだ。
この本で、あなたの人生かわるかも。
モノもなかなか捨てられない。気持ちもなかなか捨てられない。でも、どこかでスッキリ捨てちゃうのもいいね。
そういう意味では、コダワリを捨て、もっと気楽になるのも悪くないなと思うこのごろ。
楽しいうちはどんどんやればいい。でもふと気持ちにムリがでてきたり、負担になることがでてきたら、どこかでスッキリするのも悪くない。
捨てる生き方・・・ちょっと覚えておくといいねー。
★★★★★+スッキリ
・しがらみを捨てたいと考えてる方
・人生スッキリしたい方
・大切なものをなくしてがっかりした方