新人の成長=自分の成長
新入社員教育を担当している方は、かなりラッキーではないかと思う。非常に重要な役割でもあり、そして大いに心の交流がありうる素敵な仕事だ。企業が行う教育の中でもっとも重要な教育である、と中尾さん。強く同感!。
もしかすると何年もマンネリで新人教育を担当している方もいるかもしれない。だとすると早いとこ異動したほうがいいかも。
さて、本書は、中尾さんが自身の新入社員教育でつかんだ素晴しい感動と真実を公開した本である。とても感じるものがあり、また実践的なヒントも多い。
なんでもそうだが、目的意識(何のため?)というのは、とても重要だ。本書の冒頭、中尾さんは新人教育を行ううえで何が重要ですか?と読者にいきなり問う。本でも会議でも目的を明確にして進むのとそうでないのとでは格段に差がある。わずかなベクトルの差は、終わってから大きな開きになる。
気付きを引き出し、自ら自立的に行動できる「新人くん」を作り出すには、それなりの覚悟とノウハウがいる。本書は、そんな心得と実践的なヒントがいっぱいである。
新入社員が自分の成長にきづき、担当者にお礼と感謝の気持ちを表してくれるようなら、これほどうれしいことはない。この仕事(入社教育)に情熱を込めてやってきた著者ならではの熱いメッセージがある。
重要な仕事には、気持ちとしかけが必須。うーん、人事部の人は必読かも。
僕も入社教育というのを受けた。なにもかも新鮮で、落ち着いて考える暇もなく「ふー、やっと終わった」といった感じだった。特段覚えていることはない。
新人の人と直接的にかかわる新人教育は、実は教える側の研修でもあり、先輩社員は大いに参画したほうがいい。僕は人事部じゃないから・・・なんていってる場合じゃない。「すみません、1時間、僕に時間を下さい」なんて人事部に掛け合うくらいがいい。たぶん、それは頼まれ仕事、やらされ仕事ではない、すごいエネルギーと気持ちがこもるはずだから。
今年もあるベンチャー企業さまの新人教育にかかわらせていただく。正確には入社前教育。なんと幸せなことだろうか。全身全霊を込めて、勤めさせていただきます。はい。
ぜひ、あなたもトライ!
★★★★★+新人くんの成長
・新人教育に魂をこめたいと考えてる方
・他社の入社教育に興味ある方
・新人くんと自分をを元気にしたい方