2006年07月17日

誰も教えてくれないカイシャの謎。 ~ 高橋朗・宮川朋久 + Moso仕事術

ニャンのために働くのか?

書籍情報

誰も教えてくれないカイシャの謎。
高橋 朗 宮川 朋久
ナナコーポレートコミュニケーション (2006/06)


本のひらめき

「カイシャ」というのは不思議な場所だ。ミステリアスな習慣や暗黙の了解、その他いろんなダイナミズムがうごめいている。

本書は、二匹のノラネコ、パパゲーノとチルダが、株式会社ノラソフトの社員たちの愚痴を聞きながら、その処方箋を裏番組的に会話するもの。

 人間は本当によく悩む。しかも悩みのネタはどれも、我々ネコ族からみたら
 ぜんぜん悩む必要のないものばかりだ。というか、少し考えれば分ること
 ばかりといったほうが正解だろう。

 彼らは、野生ではない。自分が生きるか死ぬかを、ご主人様に預けている
 のだ。そんな危険極まりない生き方が、よくもでくるものだと呆れてしまう。

など、シニカルなネコ眼による観察はちょっと笑えて面白い。

社員たちが入れ替わり立ち替り、ブロック塀のところにやってきてネコたちにグチをこぼしていく。

社長のこと、M&Aのこと、社内恋愛のこと、接待のこと・・・、ネコのように考えてみれば(笑)、たしかにミョウなことを人間たちはしていることもある。

パパゲーノとチルダの会話から、会社のことを「考えて」みよう。


僕の思いつき

物語やストーリーは、説得力がある。それに楽しい。

金沢工業大学大学院の講義でも、ビジネスモデル開発の演習で、物語をつくっていただいた。なかなかリアルな面白いストーリーがあって興味深いプレゼンがたくさんあった。

ネコに何かを語らせる。
イヌに語らせる。
ネズミに語らせる。
ホワイトボードに語らせる。

あ、ホワイトボードに語らせるってのがいいね。

 「あ、また箇条書きにしやがった。図解しろよ図解・・」

 「お、みんなこっち向いてるね。いいぞいいぞー」

とか・・・



オススメ度

★★★★+ネコの会社解体新書

読んで欲しい方

・会社の様子がみえてきた方
・面白い会社に興味ある方
・職場を元気にしたい方

Posted by webook at 2006年07月17日 17:00 | TrackBack