大前研一 + 明日はジェイカレッジだよ!
この方は、地球をまるごと謳歌してるねー。
本書には、二種類の味がある。どちらも格別である。
ひとつは、世界を股にかける大前さん(足は短いが・・というオヤジギャグが微妙だが:笑)が選りすぐった15の旅が格別。
一泊、数十万もするような超豪華ホテルもあるが、庶民でもなんとかできそうな旅もある。「添乗員・大前研一」厳選の「プレミアム世界旅行案内」が、カラー写真満載で紹介されている。(欲を言えば、もっと写真があるとうれしい)お気に入りは、タイ、プーケットの「アマンプリ」だ。行ってみたいねー。
http://www.magellanresorts.co.jp/aman/amanpuri/index.html
もうひとつの味は、こういう旅の極意、人生の極意を身につけた大前さんの歴史だ。小六のころ、ひとりで九州の祖父母のとろこへ旅する前、父親から宿題をもらったという。これがなんともシビレルものだ。「九州までの鉄道の駅をすべて諳んじよ。また、窓から見える景色を延べよ。それが右なのか左に見えるのかも答えよ」・・・・こんな宿題をもらい、みごと合格して、一人旅にでる。(覚えるときはそれは楽しかったらしい)
また、大学時代の通訳ガイドの仕事も気合がはいっている。大学生時代も含めて6年間、大前さんは日本に来る外国人旅行客のツアーガイドをやっていた。なにしろギャラが格段にいい。だから念願のクラリネット(サラリーマンの平均月収の数倍)を買うために、まずは資格取得、通訳ガイドだ。日本最年少(19歳)で取得したという。この頃の模様がとても詳しくかかれている。これまでの本より数段詳しい。ガイド時代につくった手製のフリップ(ガイド用の説明フリップ)の写真も掲載されている。これはすごい!貴重な写真だ。
通訳ガイドをやる中で「どうやったらお客さんに喜んでもらえるか」という工夫の数々は、「語学力、顧客管理、時間の有効活用」など、ビジネスの基本を経験値として身につけることに役立ったという。
また大前さんは小学校のころから部類の記録魔だったらしい。絵日記、音楽日記、旅日記・・・。
こうしたエピソードに大前さんの原点が、垣間見えるのは、楽しい。
バリバリのコンサルタント大前さんではなく、人生と旅の達人、大前さんに会ってみよう!
旅行はやっぱりいい。
うーん、むずむずしてきた。
旅のリストと、どんなことをするかMosoダラートで考えてみたいねー。
それと、子どもがいたら、ちょっと冒険させてあげたい。
旅程を組んだり、どんな景色がみえるか話させたらい・・・あー、楽しそう。
★★★★★+添乗員
・人生は旅だ!という方
・世界のたびに興味ある方
・大前さんのルーツを知りたい方