物理は楽し!
本書は、英国で開発された高校生向けの物理の教科書の邦訳である。
ニュートンは、イギリス生まれ。ファラデーもそう。自然科学の発展に大きく貢献した科学者を輩出してきたイギリスは、教育の分野でも先駆的な試みをしているという。
この教科書は2000年から今日まで16歳ー19歳の学生を対象に使われ、なかなか好評らしい。
日本でも数学や科学に対してできるだけ興味を持ってもらおうと様々な活動がなされ、この教科書の邦訳もそのひとつとして行われた。
最新のITや通信事情なども盛り込み、同時に科学の基礎的な原理を理解できるようにしてある。
内容は
コミュニケーション
材料
波と量子
空間と時間
にわかれ、解説されている。
「あーこの人がファインマンか!」とか、「わ、この顕微鏡写真はすごい!」
といった驚きもある。
付録のCDがあるが、これはまだ邦訳されておらず、英語版のみ。別途入手する必要がある。
夏休みにちょっと見てみるといいかな・・・。
教科書。というのは、なかなか魅力的にするのは難しいらしい。
マニュアル。これもまた同じ。
規定。これはつまらなさの権化みたいなもの。
こういうのを面白く楽しくする工夫(いたずら)があるといいねー。
ずっとむかし、訓練機材を試作したときそのマニュアルを絵文字つきで書いたことがあった。作りながら笑える楽しい作業だった。後年、それを読んだ人も「・・ったく」といいながら楽しんだらしい。
硬いものには、どこかに少しの「あそび」を持たせたいね。
★★★☆+英国はえらい!
・科学を復習したいと考えてる方
・物理学に興味ある方
・若者に物理を勧めたい方