みんなが何かに貢献できる・・・
2.0というのは、かつて経験した衝撃的出来事の第二幕である。HTMLとは・・とか、ホームページもってる?なんて会話していたころは、なんだかすごそうだとは感じたけれど、ほんとにすごいことはそれほどなかった。
そして第二幕の今、なんだか世の中が変わりつつある・・・と肌で感じる。
Web2.0とは何か・・・本書は、それをやさしく分り易く、かつ(これが実は重要なのだが)深く解説している。
著者の内山さんやゲスト対談の竹内さん(株式会社WEB2.0の取締役)の対談が興味深い。
WEB2.0は、「皆が何かに貢献する世界」で、技術2.0(APIを開放したこと)、ユーザー2.0(情報収集ではなく、情報発信でそのフィードバックが帰ってくること)、コンテンツ2.0(コンテンツの権利を開放してプロモーションにする)の集まりであるといった内容を語っている。
またWEB2.0を別の切り口でも図解している。
利用者の参加(SNS,ブログ)
集合知の利用(ウィキペディア、クチコミ、ソーシャルブックマークなど)
情報の流通性の拡大(アドセンス、API公開、RSS・・)
インターネットは恐ろしい、個人情報が悪用される・・・といった文脈で語られることも多いが、人類はほとんどがいい人でできている。そして、誰かに何かの貢献をできることを喜びと感じれるように神様は人類を作った。
人類本来の姿により近づける仕組み・・・それが2.0のレベルといえるかも。
著者の定義がなかなかユニークだ。
Web2.0とは、「脳業の時代の社会インフラである知識循環インフラを
作る仕組み」である。
なるほど!
ロングテールの法則も、RSSの仕組みも、AJAXも登場するが、この本の素晴しいところは、道具と人類をどうとらえたかという視点の爽やかさ・・・ではないかと思う。
新ポータルサイトPingKingというのを知った。
http://pingking.jp/
「ポッケ」に自分の気に入ったサイトのブックマークやレビューなどをいれて楽しむものらしい。YouTubeがやはり人気だ。
Webは目がはなせませんなー。
★★★★★+脳業の時代
・WEB2.0を語りたいと考えてる方
・WEB2.0に興味ある方
・誰かの役にたつ喜びを知りたい方