2006年07月31日

売上アップのすごいしかけ ~ 白潟敏朗 + 未来からのメール

かんたん+ばつぐん+らくらく

書籍情報

売上アップの すごいしかけ
白潟 敏朗
中経出版 (2006/08/01)


本のひらめき

ミクシィの友達の数を増やしたい、メルマガ読者を増やしたい、会社の売上を伸ばしたい・・・・程度の差こそあれ誰もが何かを増やしたい。しかし、それはあくまで結果。

その向こうに何を思い、何をみつめてやるかが問題だ。

本書は、売上アップのすごいしかけを伝授してくれるが、みつめている目線がよい。

ピーター・ドラッカーの言葉を引用し

 企業の目的は、それぞれの企業の外にある。
 会社は社会の機関であり、その目的は社会にある。
 ・・・企業目的は、顧客の創造にある。

そのためにやるべきこと2つ(マーケティングとイノベーション)を、白潟さん風に再定義している。

 マーケティング=顧客の要求からスタートすること
 イノベーション=新しい満足を顧客に生み出すこと

さてここからが、白潟流すごいしかけの楽しいところ。

顧客の要求からスタートしよう・・・と社内に叫んでも盛り上がらない。そこで、新しいフレーズを考案。コキャスタ、である。顧客の要求からスタートするの略。その逆はxxスタ。トーマツの発想で考えるとトマスタ。ソニーならソニスタ。こうやって言葉遊び的に広げるとなんだか楽しい。

本書には、かんたん(実行)、ばつぐん(効果)、らくらく(継続)のしかけが17個登場する。

どれだけお客様をむいているのかCQ10のチェックシートや、ジョハリの窓をもじった商売繁盛の窓どは、おおいに右脳を刺激してくれる。

また、お客さまの喜びの声をカベや掲示板に張る・・・といったしかけには、実際の事例写真も掲示されている。みんなでパチパチも写真で見るとまた臨場感がわく。

300社以上で実績をあげているこのしかけ。実際に売上アップした企業の声が社長の写真入りで紹介されているのも説得力が増す。

ともあれ、刺激一杯の本をまず・・。白潟さんのセミナーを聞くような語り口がまた楽しい。


僕の思いつき

楽しいしかけを考える。これこそが経営者の考えるべき要諦のような気がする。経営者は社長だけでなく、現場のリーダー、部門長・・・いろんな立場で考えるべきだね、きっと。

で、そのときにより柔軟な発想をするためにMoso力っていうやつだが役立つね。うん。

本書で、いろいろなヒントをもらったら、自社風にアレンジする、そこから少しシフトした新しいアイデアを試す、人に薦めてみる・・・などいろいろありそうだ。

うはー、今週も楽しそうだねー。



オススメ度

★★★★★+コキャスタ

読んで欲しい方

・売上アップを楽しくやりたい方
・コキャスタに興味ある方
・営業マンを元気にしたい方

Posted by webook at 2006年07月31日 19:46 | TrackBack