2006年08月01日

美しい国へ ~ 安倍晋三 + 伝ちゃん@KIT

爽やかさと潔さと心意気

書籍情報

美しい国へ
美しい国へ
posted with amazlet on 06.08.05
安倍 晋三
文藝春秋 (2006/07)


本のひらめき

政治家の本は、いろんな意味で色眼鏡で見られる。次の選挙に有利にしたいのではないか・・政党の宣伝をしたいんじゃないだろうか・・などなど。

これまで政治家の本で注目を浴びたのは、古くは田中角栄氏の「日本列島改造論」、細川護熙さんの知事時代の本「鄙(ひな)の論理」、小沢一郎さんの「日本改造計画 」などいろいろある。

今回は、日本の首相目前の安倍さんの本である。僕も少し腰を引いて手にしてみた。・・・しかし、なんとも爽やかで、きっぱりした内容が書かれている。

靖国問題、拉致問題、安全保障問題などの外交に対する姿勢や考え方、年金、少子化、教育問題など、自身の考えを非常に分り易く語っている。

実に明快な立場とスタンス。批判を恐れずきっぱりと自分の意見を表現するのはなかなか勇気がいる。そこに、潔さを感じる。己の信ずるところを堂々と述べることは政治家にとっては重要なことだ。

また自身の個人的なこと(子どもがいない、3丁目の夕日の感想など)も書かれており、政治家にありがちな胡散臭さがないのもいい。

この人が首相になる確率は非常に高い。
普段、テレビや新聞記事を通じて知る情報は、とても断片的。
一冊の本で、安倍さんの人となりを知っておくのもいいかもね。

「政治は未来のためにある」という安倍さんの人となりが見えるかも。


僕の思いつき

実は安倍さんは同年代。岸伸介首相を祖父に、安倍晋太郎外務大臣を父にもつサラブレッド。方や祖父は農業、父は大工という僕。育った環境はちょっとだけ違うが、日本がたどってきた社会の変化は同じ。本書にでてくる東京オリンピックや政治的出来事など同時進行で体験してきたから、いろんなものが共感できる。

あれ、しんのすけは自民党派なの?って思われるかもしれない。残念ながらそれはハズレ。政治には無頓着な僕。いわゆる無党派層に近い。昔で言えばノンポリってやつ。

しかし、この人をどう見たか・・・をはっきりいうのもいいかな・・・と本書を読んで思った。自分の感じたことや思いをきっぱり話す潔さもいいなと。

政治家は長い歴史の中で、その存在価値を問われる。歴史観や世界観・・そういうものが政治家には必要だと思う。その意味では、なるべき人が次の総理大臣になるのかもしれない。

ちょいといいですぜ、安倍さん。



オススメ度

★★★★★+誇と信念

読んで欲しい方

・この国をよくしたい方
・日本がすきな方
・よい政治を行ってほしい方

Posted by webook at 2006年08月01日 18:30 | TrackBack