軸出し・・・ですな。
論理思考には、フレームでものごとを考えるのが多い。
2つに分ける : よい悪い、好き嫌い、メリットデメリット
3つに分ける : 3C
4つに分ける : SWOT PPM 4P
5つに分解する: 5フォース
7つに整理する: 7S
などこれまでいくつかの有名なフレームがある。この中で、4つに分けるという中に含まれるマトシクスがいい。4象限で考える、二軸で分析する・・というマトリクスのコンセプトはとても使い勝手がいい。単純でかつ直感的に認識し易いところがいいのだろうか。
本書は、このマトリクスを思考ツールとして使い倒そうというコンセプトの本。
コンサル系の人たちは、よくマトリクスのツボは「軸出し」であると口にする。縦軸、横軸をどういう切り口で見るか・・・そこにマトリクスの要諦がある。そして軸だしのために必要なのは「情報量」。知らないことは考えられない。そのことである。
軸の取り出し方をいくつかの演習の中で示しているのがいい。
タレント系、商品企画系、職場課題系、自分マーケティング系などだ。
軸の切り出しは、一つの軸の言葉の抽出から始まる。二項対立的に考えるといい。一般的⇔専門的、個人⇔組織、あちら側⇔こちら的・・など。あるいは、同じ概念で低い高いでもいい。(専門性が 高い⇔低い など)
本書には、親しみがあるテーマがいっぱいで読みやすい!
会議の途中で、ホワイトボードに出て行って、やおら二軸を書く。一瞬の沈黙のあと軸だしを書いて・・・あのですねぇー・・・なんてやれたらめちゃカッコいい。
うん、あいつデキル!と思われること必定。
てなことで、つねにマトリクスを描けるような練習をしておくといいね。会議はまたとない練習の場。メモをとるなら軸出し気分で。
でもって、たまには勇気を振り絞って、立ち上がろう・・・。
★★★★☆+マトリクス
・楽しい論理思考をしたい方
・マトリクスがすきな方
・面白ろ企画をつくりたい方