魂が震える素敵なお話・・
この本に登場する人たちは、掲載されている写真をみただけでなんだかオーラを感じる。どの人も、そんなことできるんだろうか?と思えるようなことを、コンパッション(情熱と志)とネットワークで実現し、そして社会の影の部分に光をあてる事業をしている。
一隅を照らす、これ国の宝なり。やがてそれは世界を照らす。
というの言葉(これは田坂さんの講演で聞いたんだけど)が、まさに実現している様子が、ドキュメンタリー的に紹介されている。
この本にある様々な取り組みを知ると、心をぐっと動かされる。感動の涙もでる。僕は、こんな人たちの活躍に感動を覚え、わがMosoをまた深めることになった・・・
ロザンヌ・ハガティさん(コモン・グラウンド・コミュニティ代表)NYC
マンハッタンの廃墟をホームレスたちの心安らぐ住まいとして蘇らせる
取り組みをしている。そのゆるぎない情熱と説得力は、NYC市長や大
手保険会社メットライフを動かすことに・・・
ユリ・オルシャンスキー、ジョバンナ・ベッズーロ(ソッコルソ・クラウン)
病める子どもの心に語りかけ、わずかに残る健康な部分を引き出す。
クラウンとは道化師のこと。
ホスピタル・クラウンという職業を確立している。
麻酔も効かない病気の子どもが、ホスピタルクラウンのおかげで
大手術を笑顔でうけた・・というエピソードなどが紹介されている。
道化は・・決りに縛られている人間に代わって、束縛から逃れて
自由になりたいという願望をかなえてくれる、という。
このほかフリースクールを立ち上げたスマイルファクトリーの白井智子さんなど、たくさんのチェンジメーカーが登場する。
著者の渡邉さんはプロの写真家。彼女がインタビューしたソーシャル・アントレプレナーたちは、未踏の地平に奇跡をおこしつつある。奇跡は、多くの人がそんなことできっこない・・・と思うことがおきたときに使う言葉だ。
渡邉さんは言う「たったひとりの力は、海の水の1滴に過ぎないが、でも海の水は水滴が集まってできているともいえる」と。この言葉に僕はシビレた。
心を動かされること保証つき。
本書は、HRI(ビジョンハウス)の内田さんにご紹介いただいた本。
100冊倶楽部の第二回Moso会議でのこと・・・。
社会起業家・・・ソーシャルアントレプレナー・・・という生き方が、このごろとっても光っている。
内田さんはじめHRIの人たちも、ベトナムに学校をつくって運営をサポートするいわば社会起業家的な存在でもある。
世の中、なんだかいい方向に動いているような・・・そんな気がするねー。
でもって僕は、Moso製作所に、クラウン部門をつくることにした。
★★★★★+コンパッション
・社会を変えたい方
・人の役に立つのがすきな方
・世の中に貢献する事業を興したい方