好きになる!
パワーポイントなどで資料をつくっていると、時々フォントを変えて遊んでみたくなる。隷書体とかいろいろある。このフォントというか書体はどうやってできてきたのだろうか・・・
そんな歴史も紐解きながら、本書は、「書」を楽しむ素敵な旅に誘ってくれる。
双雲さんは、素敵な書家。まだ若い。でも深い!
著者は、書とは「ただの記号としての文字に人間の美意識が加わったもの」だと定義する。大きな力をもった「言霊」を文字として具現化する、そこに美意識が加われば、とてつもない力になるという。
前半は、書に関する歴史や、書がうまくなるコツ、楽しむコツなどが語られている。中国と日本では下記順が違う(右という字などが典型)とか、千年以上も経ている書体の歴史など、引き込まれる面白さがある。
日本人が発明した「かな」についても、その「あいまいさ」ゆえの素晴らしさを説いている。線の太さもかすれぐあいも独特のあいまいさがある。意志決定力のなさとは違う、美学がそこにはある。長年の歴史と文化を背負った「書」の世界に小宇宙を感じることができる。
また、なにより書を愉しむ意味や、うまくなる心得などがとても心に響く。
あー、墨で字を書きたくなるねー。
本書の最後に双雲さんのMosoが書いてある。100年後に「今の書がどう言い伝えられているか」を表現するコラム(案)だ。
日本の書が、ただの伝統芸能ではなく、芸術として、日本人の魂の
表現アートとして世界に認められた時代
100年後の○○を考える・・・、こういうところに、発想の飛躍が生まれるかもね。100年後を考えよう!
字がうまくなりたい・・・誰もが思うことだが、なかなか簡単にはいかない。字がうまくなるコツは、
「字を好きになること」
「字を見ること」
「書くことを心から愉しむこと」
だという。わかるわかる・・。
筆を買いにいこう!
★★★★★+言霊をおろす
・書をたしなみたい方
・書がすきな方
・字がうまくなりたい方
●今日のおまけ:( JカレッジのコラボをMoso中 )
N&Jカレッジ(日経BPさんと共催)
K&Jカレッジ(コクヨさんと共催)
J&Jカレッジ(JR東日本さんと共催)
Jカレッジin OSA (LCDAさんとの共催)
などなど。Moso段階ですが、かなり進められるかも・・・
楽しみ楽しみ。
(Moso段階・・・って表現、いいねぇ。自己満足)