2006年08月24日

「書」を書く愉しみ ~ 武田双雲 + Jカレッジ共催プラン

好きになる!

書籍情報

「書」を書く愉しみ
「書」を書く愉しみ
posted with amazlet on 06.09.17
武田 双雲
光文社 (2004/12/14)
売り上げランキング: 26,989

本のひらめき

パワーポイントなどで資料をつくっていると、時々フォントを変えて遊んでみたくなる。隷書体とかいろいろある。このフォントというか書体はどうやってできてきたのだろうか・・・

そんな歴史も紐解きながら、本書は、「書」を楽しむ素敵な旅に誘ってくれる。

双雲さんは、素敵な書家。まだ若い。でも深い!

著者は、書とは「ただの記号としての文字に人間の美意識が加わったもの」だと定義する。大きな力をもった「言霊」を文字として具現化する、そこに美意識が加われば、とてつもない力になるという。

前半は、書に関する歴史や、書がうまくなるコツ、楽しむコツなどが語られている。中国と日本では下記順が違う(右という字などが典型)とか、千年以上も経ている書体の歴史など、引き込まれる面白さがある。

日本人が発明した「かな」についても、その「あいまいさ」ゆえの素晴らしさを説いている。線の太さもかすれぐあいも独特のあいまいさがある。意志決定力のなさとは違う、美学がそこにはある。長年の歴史と文化を背負った「書」の世界に小宇宙を感じることができる。

また、なにより書を愉しむ意味や、うまくなる心得などがとても心に響く。

あー、墨で字を書きたくなるねー。


僕の思いつき

本書の最後に双雲さんのMosoが書いてある。100年後に「今の書がどう言い伝えられているか」を表現するコラム(案)だ。

   日本の書が、ただの伝統芸能ではなく、芸術として、日本人の魂の
   表現アートとして世界に認められた時代

100年後の○○を考える・・・、こういうところに、発想の飛躍が生まれるかもね。100年後を考えよう!

字がうまくなりたい・・・誰もが思うことだが、なかなか簡単にはいかない。字がうまくなるコツは、
 「字を好きになること」
 「字を見ること」
 「書くことを心から愉しむこと」
だという。わかるわかる・・。

筆を買いにいこう!



オススメ度

★★★★★+言霊をおろす

読んで欲しい方

・書をたしなみたい方
・書がすきな方
・字がうまくなりたい方

●今日のおまけ:( JカレッジのコラボをMoso中 )

 N&Jカレッジ(日経BPさんと共催)
 K&Jカレッジ(コクヨさんと共催)
 J&Jカレッジ(JR東日本さんと共催)
 Jカレッジin OSA (LCDAさんとの共催)

 などなど。Moso段階ですが、かなり進められるかも・・・
 楽しみ楽しみ。
 (Moso段階・・・って表現、いいねぇ。自己満足)

Posted by webook at 2006年08月24日 18:18 | TrackBack